Jazz Standard — 1938
ユー・ゴー・トゥ・マイ・ヘッド
| 作詞 | Haven Gillespie(ヘイヴン・ジレスピー) |
|---|---|
| 作曲 | J. Fred Coots(J・フレッド・クーツ) |
| 制作年 | 1938年 |
| 初演 | 1938年発表、複数のバンドリーダーによって同年中に競作録音された |
| キー | E♭メジャー |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節AABA形式 |
1938年、作曲家J・フレッド・クーツと作詞家ヘイヴン・ジレスピーによって書かれた楽曲です。発表と同時に複数のバンドリーダーが競うように録音したことでも知られ、瞬く間にスタンダードの仲間入りを果たしました。恋に酔いしれる感覚をシャンパンの酔いにたとえた洒落た歌詞と、ゆったりと漂うようなメロディーラインが特徴で、フランク・シナトラをはじめ数え切れないほどの歌手・演奏家に取り上げられてきた、ジャズ・バラードの定番中の定番です。
歌の情景・意味
歌の主人公は、相手の存在が自分の頭の中でシャンパンの泡のように弾け、酔わせてくれると歌います。恋をすると理性が効かなくなり、ふわふわとした心地よい酔いに包まれる感覚を、飲み物の比喩を通して軽やかに表現しているのが特徴です。深刻な愛の告白というより、恋そのものが持つ甘美な高揚感を素直に楽しんでいる、大人の恋の一場面です。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:E♭メジャー 形式:AABA
ゆらめくような半音階の動きが、酔いしれる感覚をよく表現しています。ジャズ・バラードの定番進行として、演奏の練習曲としても定評があります。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:「E♭maj7」の甘美な響きから始まり、循環しながら少しずつ揺れ動く様子が、恋の酔いのふわふわとした感覚を映し出しています。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:ブリッジでも同様の揺らぎが続き、最後にAセクションの響きへとなだらかに戻っていきます。この一貫した浮遊感がこの曲全体の魅力です。
Chet Baker Sings
Chet Baker(チェット・ベイカー)
1954〜56年 / Pacific Jazz
中性的で柔らかな歌声とトランペットで、多くのファンを生んだ代表作。気だるく甘い空気が全編を包みます。
I Gotta Right to Sing the Blues
Teddy Wilson(テディ・ウィルソン)
編集盤
テディ・ウィルソンの上品なピアノと、ゲスト歌手との共演が楽しめる一枚です。
名盤・名演のリンクはAmazonアソシエイト・リンクです。
Amazonのアソシエイトとして、ジャズ・スタンダード事典は適格販売により収入を得ています。
J. Fred Coots J・フレッド・クーツ(1897–1985)
アメリカの作曲家。ニューヨーク生まれで、1920年代からブロードウェイやティン・パン・アレーで活動しました。クリスマス・ソングの定番として知られる「Santa Claus Is Comin' to Town」の作曲者としても広く親しまれ、幅広いジャンルで数多くのポピュラー・ソングを世に送り出しています。