Jazz Standard — 1934
ユー・アンド・ザ・ナイト・アンド・ザ・ミュージック
| 作詞 | Howard Dietz(ハワード・ディーツ) |
|---|---|
| 作曲 | Arthur Schwartz(アーサー・シュワルツ) |
| 制作年 | 1934年 |
| 初演 | ミュージカル『Revenge with Music(リヴェンジ・ウィズ・ミュージック)』のために書かれ、劇中でメアリー・イートンらによって歌われた。 |
| キー | ハ短調(C minor) |
| 拍子 | 4分の4拍子・AABA形式(全32小節) |
「You and the Night and the Music」は1934年、作曲家アーサー・シュワルツと作詞家ハワード・ディーツのコンビによって書かれ、ミュージカル『Revenge with Music』のために作られた楽曲です。短調(マイナーキー)で書かれた劇的な旋律が特徴で、夜の情熱的な高揚感をドラマチックに描き出しています。ミュージカルの興行自体はさほど長続きしませんでしたが、この曲だけは独立してジャズ・スタンダードとして生き残り、多くの歌手や演奏家によって取り上げられ続けています。落ち着いたテンポでじっくり聴かせるバラードとしても、テンポを上げたスウィング演奏としても映える、懐の深い一曲です。
歌の情景・意味
歌の主人公は、夜の闇と流れる音楽、そして愛する人と過ごすひとときを、まるで運命のように感じています。世界がどんなに移り変わろうと、この夜だけは自分たちだけのものだ、と。夜の静けさと音楽の高まりが、二人の情熱を後押ししてくれるかのような、ロマンチックで少し劇的な雰囲気を持つ歌です。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:ハ短調(Cm) 形式:AABA(全32小節)
短調ならではの陰影のあるサウンドで、ドラマチックな雰囲気を作り出しています。Bセクションで一時的に長調寄りの明るさが差し込むのも聴きどころです。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:出だしのCm(ハ短調の主和音)から少しずつコードの中の音が半音ずつ下がっていくのが特徴的です。まるで階段を一段ずつ静かに降りていくような、しっとりとした雰囲気を作ります。
B セクション(ブリッジ・17〜24小節)
▶ ポイント:ここでは平行調にあたる明るいEb(変ホ長調)へと転じ、それまでの短調の緊張感から一時的に解き放たれるような場面転換が起こります。歌詞の「beyond the day」という前向きな言葉とも呼応しています。
Sinatra & Swingin' Brass
Frank Sinatra(フランク・シナトラ)
1962年 / Reprise
ブラスを前面に押し出した編曲で、シナトラが勢いよくスウィングする一枚です。
Chet Baker Sings
Chet Baker(チェット・ベイカー)
1954〜56年 / Pacific Jazz
中性的で柔らかな歌声とトランペットで、多くのファンを生んだ代表作。気だるく甘い空気が全編を包みます。
Trio
Hampton Hawes(ハンプトン・ホーズ)
1955年 / Contemporary
ハンプトン・ホーズの歯切れよいバップ・ピアノが楽しめる、ウェストコーストの名盤です。
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Arthur Schwartz アーサー・シュワルツ(1900–1984)
アメリカ・ニューヨーク出身の作曲家。作詞家ハワード・ディーツとのコンビで、1930年代から40年代にかけて数多くのブロードウェイ・ミュージカルの楽曲を手がけた。もともとは弁護士を志していたが、音楽への情熱から作曲家に転身した経歴を持つ。「Dancing in the Dark」「By Myself」など、今日でもジャズ・スタンダードとして演奏され続ける名曲を数多く残している。