Jazz Standard — 1933
イエスタデイズ
| 作詞 | Otto Harbach(オットー・ハーバック) |
|---|---|
| 作曲 | Jerome Kern(ジェローム・カーン) |
| 制作年 | 1933年 |
| 初演 | ミュージカル『Roberta(ロバータ)』のために書かれ、劇中でフェイ・テンプルトンによって歌われた。 |
| キー | ニ短調(D minor) |
| 拍子 | 4分の4拍子・ABAC形式(全32小節) |
「Yesterdays」は1933年、作曲家ジェローム・カーンと作詞家オットー・ハーバックによって書かれ、ミュージカル『Roberta』のために作られた楽曲です。中世の吟遊詩人の音楽を思わせるような、やや古風で荘厳な旋律が特徴で、失われた幸せな日々への哀愁を美しく描き出しています。短調の重厚な響きと、格調高い歌詞の対比が印象的で、発表から90年以上経った今でも、ジャズ・ヴォーカリストや器楽奏者の重要なレパートリーとして演奏され続けています。
歌の情景・意味
歌の主人公は、かつて喜びと幸せに満ちていた「昨日」の日々を振り返っています。あの頃は悲しみなど知らず、心配事もなかった。しかし今、その幸せな日々はどこか遠くへ消えてしまい、主人公の心には寂しさだけが残っている——過ぎ去った黄金の日々への深い郷愁を歌った、格調高いバラードです。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:ニ短調(Dm) 形式:ABAC(全32小節)
短調の重厚な響きの中に、荘厳で少し古風な雰囲気のコード運びが特徴です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:出だしのDm(ニ短調の主和音)の中で、コードの構成音が一音ずつ静かに変化していきます。これは「Yesterday」(マッカートニー作)とも通じる作りで、重厚な物語性を音楽的に表現する古典的な手法です。
C セクション(後半・25〜32小節)
▶ ポイント:曲の締めくくりにあたる部分で、一度平行調の明るいF(ヘ長調)に近づいたあと、再び物悲しいDm(ニ短調)へと戻ってきます。「今はひとりぼっち」という歌詞の孤独感が、この和声の動きに重なります。
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Jerome Kern ジェローム・カーン(1885–1945)
アメリカ・ニューヨーク出身の作曲家。「Ol' Man River」「The Way You Look Tonight」「All the Things You Are」など、アメリカン・ポピュラーソングの黄金期を代表する数多くの名曲を手がけた、20世紀前半で最も重要な作曲家のひとり。ヨーロッパのオペレッタとアメリカのポピュラー音楽を融合させた作風は、後のガーシュウィンやロジャースら次世代の作曲家たちにも大きな影響を与えた。