Jazz Standard — 1965
イエスタデイ
| 作詞 | Paul McCartney(ポール・マッカートニー) |
|---|---|
| 作曲 | Paul McCartney(ポール・マッカートニー) |
| 制作年 | 1965年 |
| 初演 | ザ・ビートルズのアルバム『Help!』収録曲として発表。後年、多くのジャズ演奏家がスタンダードとして取り上げるようになった。 |
| キー | ヘ長調(F major) |
| 拍子 | 4分の4拍子・全14小節(変則的なABAB'構成) |
曲の成り立ちについて
この曲は元々ロックの枠組みで生まれましたが、シンプルで美しいメロディと歌詞のため、発表直後から多くのジャズ・ヴォーカリストやインストゥルメンタル奏者に取り上げられ、事実上のジャズ・スタンダードとして定着しました。当サイトでは、ジャズ演奏で広く親しまれている名曲として、他のスタンダードと同じ形式でご紹介します。
「Yesterday」は1965年にポール・マッカートニーが発表した楽曲で、世界で最も多くカバーされた曲のひとつとして知られています。もともとはメロディが先にできて歌詞が後から付けられたという逸話があり、シンプルなコード進行と親しみやすい旋律が特徴です。発表当初はロックの文脈でしたが、その普遍的な美しさから、フランク・シナトラをはじめ数多くのジャズ・ヴォーカリストが取り上げ、器楽奏者にとっても人気のレパートリーとなりました。派手さはないものの、静かに心に染み入るような魅力があり、60代以上の世代にも幅広く愛されている一曲です。
歌の情景・意味
歌の主人公は、かつて何の悩みもなく幸せだった「昨日」を振り返っています。しかし今は、恋人が去ってしまい、突然自分の影のように悲しみがのしかかっている。何か自分が言ってはいけないことを言ってしまったのだろうか、と自問しながら、あの頃の穏やかな日々に戻りたいと静かに願う——そんな、失われた時間への郷愁と後悔を描いた歌です。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:ヘ長調(F) 形式:変則的なABAB'(全14小節)
単純な三和音の流れの中に、一瞬だけ短調の響き(マイナーコード)が混ざるのが特徴で、これが「切なさ」を生み出しています。
A セクション(1〜7小節)
▶ ポイント:出だしのF(ヘ長調の主和音)は明るく穏やかな響きですが、2つ目のコード「Em7-5」で急に不安げな色合いに変わります。これが「昨日は良かったのに、今は違う」という歌詞の対比とぴったり重なっています。
B セクション(8〜14小節・ブリッジ)
▶ ポイント:ここでは「Why she had to go」と問いかける部分にあたり、Bb(サブドミナント)とC7(ドミナント)を行き来しながら、最後にF(トニック)へ戻って落ち着きます。難しい理論を知らなくても、「一度どこかへ揺れてから、また家に帰ってくる」ような感覚で聴くと分かりやすいコード運びです。
Live at Bubba's
Carmen McRae(カーメン・マクレエ)
1981年 / Kingdom
カーメン・マクレエがクラブで聴かせる、語りかけるようなライヴ盤です。
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Paul McCartney ポール・マッカートニー(1942–)
イギリス・リヴァプール出身のミュージシャン。ザ・ビートルズのメンバーとして、ジョン・レノンと共に数多くの楽曲を手がけた。「Yesterday」は彼が単独で作詞・作曲した楽曲として知られ、当時としては異例のクラシカルな弦楽四重奏を伴奏に採用したことでも話題を呼んだ。ビートルズ解散後もウイングスや ソロ活動で精力的に音楽制作を続け、ポピュラー音楽史における最も影響力のある作曲家のひとりとされている。