Jazz Standard — 1929
ウィズアウト・ア・ソング
| 作詞 | Billy Rose & Edward Eliscu(ビリー・ローズ&エドワード・エリシュ) |
|---|---|
| 作曲 | Vincent Youmans(ヴィンセント・ユーマンズ) |
| 制作年 | 1929年 |
| 初演 | ブロードウェイ・ミュージカル『Great Day』(1929年)にて歌唱。同作は36回の上演で終わったが、この曲と「Great Day」の2曲は今も歌い継がれている |
| キー | Ebメジャー |
| 拍子 | 4/4拍子 |
「Without a Song」は、1929年に作曲家ヴィンセント・ユーマンズと作詞家ビリー・ローズ、エドワード・エリシュが共作した曲で、ブロードウェイ・ミュージカル『Great Day』の中で歌われました。この作品はわずか36回の上演で幕を閉じましたが、「Without a Song」と表題曲「Great Day」の2曲は、ショーの短命さとは対照的に、その後90年以上にわたり歌い継がれるスタンダードとなりました。1929年のポール・ホワイトマン楽団(歌:ビング・クロスビー)による録音を皮切りに、フランク・シナトラ、ビリー・エクスタイン、ウィリー・ネルソンら世代を超えた数多くのミュージシャンに愛され続けています。音楽が人生の苦難を乗り越える力になるというメッセージを、力強く歌い上げる一曲です。
歌の情景・意味
歌がなければ、一日は決して終わらない。歌がなければ、道を歩き続けることもできない——そんな、音楽が人生を支える力になるということを歌った曲です。悲しみや苦難に満ちた世界であっても、心の中に流れる歌があれば、前を向いて歩いていける。信仰にも似た、音楽への深い信頼と感謝の気持ちが込められた、力強く前向きな一曲です。
この曲について
この曲は1929年のティンパンアレー期に書かれた作品で、原詞には当時特有の人種的な表現を含む一節が存在しました。現在ではその一節はほぼすべての録音・演奏で省かれており、今日広く歌われているのは、音楽そのものの普遍的な力を讃えるサビと、それ以外の一般的な詩節です。当サイトでもこの現代的に広く定着した歌詞に基づいてご紹介しています。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:Ebメジャー 形式:AABA(32小節)
力強く前向きな歌詞の雰囲気に合わせた、堂々とした和音進行が特徴です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:「1・6・2・5」の王道進行を土台に、Ab7という少し意外な和音が挟まる部分が、この曲に独特の深みを添えています。堂々とした歌詞の力強さと、この落ち着いた進行がよく調和しています。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:「ツーファイブワン」進行(マイナー7th→ドミナント7th→トニック)が繰り返される、落ち着きと力強さを併せ持つ流れです。最後にBb7(ドミナント)で終わることで、また次のAセクションへと堂々と戻っていきます。
Art Pepper Meets the Rhythm Section
Art Pepper(アート・ペッパー)
1957年 / Contemporary
マイルス・デイヴィスのリズム・セクションと共演した、ペッパーの代表作。歌心あふれるアルトが冴えます。
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Vincent Youmans ヴィンセント・ユーマンズ(1898–1946)
米国ニューヨーク生まれの作曲家。第一次世界大戦中に海軍に従軍した経験を経て、1920年代のブロードウェイで活躍しました。「Tea for Two」「More Than You Know」など数々のヒット曲を生み出しましたが、結核のため47歳という若さでこの世を去りました。短い生涯ながら、洗練されたメロディーラインで知られる、ジャズ・エイジを代表する作曲家の一人です。