Jazz Standard — 1961
ワット・カインド・オブ・フール・アム・アイ
| 作詞 | Anthony Newley & Leslie Bricusse(アンソニー・ニューリー&レスリー・ブリカス) |
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| 作曲 | Anthony Newley & Leslie Bricusse(アンソニー・ニューリー&レスリー・ブリカス) |
| 制作年 | 1961年 |
| 初演 | ミュージカル『Stop the World – I Want to Get Off』(1961年、ロンドン)にてアンソニー・ニューリーが歌唱。1963年グラミー賞「Song of the Year」受賞 |
| キー | Cマイナー(後半、明るい調へ転じる) |
| 拍子 | 4/4拍子 |
「What Kind of Fool Am I?」は、1961年にロンドンで初演されたミュージカル『Stop the World – I Want to Get Off』のクライマックスで歌われる曲で、アンソニー・ニューリーとレスリー・ブリカスが共作しました。物語の主人公「リトルチャップ」が、仕事や地位を追い求めるあまり、本当に大切なもの——愛する人と過ごす時間——を見過ごしてきたことに気づき、深く自問する場面で歌われます。1961年のアイヴァー・ノヴェロ賞、1963年のグラミー賞「Song of the Year」を受賞し、サミー・デイヴィス・ジュニアの録音が大ヒットとなったことで、ショーの枠を超えたスタンダードとして広く親しまれるようになりました。
歌の情景・意味
恋に落ちたことも、愛を交わしたこともあるはずなのに、なぜか心の奥底で本当の愛を知らずに生きてきたのではないか——そんな、自分自身への痛切な問いかけを歌った曲です。地位や成功を追い求めるあまり、大切な人の心をつかみ損ねてしまった自分は、いったいどんな種類の愚か者なのだろう。舞台の主人公の人生を締めくくる曲として書かれましたが、誰もが人生のどこかで感じるであろう、後悔と自己省察の普遍的な感情が込められています。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
この曲について
この曲は、悲痛な問いかけから始まり、後半にかけて明るい調へと転じていく、ミュージカルの「大団円ナンバー」らしい劇的な構成を持っています。ここでは前半(暗い響き)と後半(明るい響き)を分けてご紹介します。
キー:Cマイナー→変化 形式:ヴァース~クライマックス形式
マイナー調の切実な響きから、サビにかけて次第に明るさを増していく進行が特徴です。
前半部(1〜8小節)
▶ ポイント:Cmという重く問いかけるような響きから始まり、徐々に明るいEbへと解決していく流れです。「自分はどんな愚か者なのか」という自問の重さが、この和音の移り変わりによく表れています。
後半・クライマックス部
▶ ポイント:明るいEbを中心に据えた進行に切り替わり、力強く盛り上がっていきます。舞台のクライマックスにふさわしく、和音そのものが「後悔から希望へ」という感情の変化を物語っています。
What Kind of Fool Am I?
Sammy Davis Jr.(サミー・デイヴィス・ジュニア)
1962年 / Reprise
サミー・デイヴィス・ジュニアが、表現力豊かな歌声で聴かせる一枚です。
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Anthony Newley & Leslie Bricusse アンソニー・ニューリー(1931–1999)&レスリー・ブリカス(1931–2021)
英国出身の俳優・歌手アンソニー・ニューリーと、作詞・作曲家レスリー・ブリカスによる名コンビ。1961年、ニューヨークで意気投合したわずか1か月ほどの間にミュージカル『Stop the World – I Want to Get Off』を書き上げたと言われています。二人は後に映画『007 ゴールドフィンガー』の主題歌も手がけ、ブリカスは映画『ドリトル先生不思議な旅』などでアカデミー賞を2度受賞するなど、20世紀後半のミュージカル・映画音楽界を代表する存在となりました。