Jazz Standard — 1967
ウェイヴ
| 作詞 | Antônio Carlos Jobim(アントニオ・カルロス・ジョビン)※英語詞・ポルトガル語詞とも本人作 |
|---|---|
| 作曲 | Antônio Carlos Jobim(アントニオ・カルロス・ジョビン) |
| 制作年 | 1967年 |
| 初演 | ポルトガル語原題「Vou Te Contar」。1967年、ジョビン自身のアルバム『Wave』にてインストゥルメンタルで発表。同年、英語詞版が加えられスタンダード化 |
| キー | Dメジャー |
| 拍子 | 4/4拍子(ボサノヴァ) |
「Wave」は、ボサノヴァを代表する作曲家アントニオ・カルロス・ジョビンが1967年に発表した曲です。もともとはポルトガル語の歌詞をつけた「Vou Te Contar(あなたに伝えたい)」として書かれましたが、まずはインストゥルメンタルとしてアルバム『Wave』に収録され、その後ジョビン自身が英語の歌詞を書き加えました。同年、セルジオ・メンデスのグループが歌唱版をいち早く発表し、後にフランク・シナトラも取り上げたことで、世界的なジャズ・スタンダードとして定着しました。寄せては返す波のように穏やかに揺れるメロディーが魅力の一曲です。
歌の情景・意味
目を閉じて、頭で考えるのをやめてごらんなさい——そうすれば、心だけが感じ取れる本当に大切なものが見えてくる。二人でいれば、これまで抱えていた孤独も波が引くように消えていく。そんな、恋人へ静かに語りかけるような歌です。海の波のように、悩みも心配ごとも、時間とともに寄せては引いていくものだという、おおらかな人生観がにじんでいます。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:Dメジャー 形式:AABA
ボサノヴァらしく、メジャーセブンスの穏やかな響きに、時折半音でするりと移動するコードが混ざるのが特徴です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:DmajからGmajへ、そして同じGのままメジャーからマイナーに切り替わるGm6が、波がふっと表情を変える瞬間のような効果を生んでいます。難しく考えず「同じ音の上で明暗が入れ替わる」とイメージすると分かりやすいです。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:Em7→A7→Dmaj7という流れは「ツーファイブワン」と呼ばれる、ジャズでもっとも基本的な進行です。この繰り返しが、寄せては返す波のリズムのように心地よく耳に残ります。
Francis Albert Sinatra & Antonio Carlos Jobim
Frank Sinatra & Antonio Carlos Jobim(フランク・シナトラ&アントニオ・カルロス・ジョビン)
1967年 / Reprise
シナトラとジョビンが共演した、ささやくような歌声のボサノヴァ・アルバムです。
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Antônio Carlos Jobim アントニオ・カルロス・ジョビン(1927–1994)
ブラジル・リオデジャネイロ生まれの作曲家、ピアニスト、ギタリスト。ジョアン・ジルベルトらと共にボサノヴァを生み出した中心人物の一人で、「The Girl from Ipanema」「Desafinado」「Corcovado」など、数多くのスタンダード曲を生み出しました。クラシックの和声感覚とブラジル音楽のリズムを融合させたその作風は、世界中のジャズ・ミュージシャンに大きな影響を与え続けています。