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Jazz Standard — 1937

Too Marvelous For Words

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トゥー・マーヴェラス・フォー・ワーズ

作詞Johnny Mercer(ジョニー・マーサー)
作曲Richard A. Whiting(リチャード・A・ホワイティング)
制作年1937年
初演映画『Ready, Willing and Able』でWini ShawとRoss Alexander(歌唱吹替:James Newill)が歌唱
キーE♭(変ホ長調)
拍子4/4拍子・32小節・AABA形式(拍子・調の変化に富む)

1937年、作曲家リチャード・A・ホワイティングと作詞家ジョニー・マーサーによって書かれた一曲です。ワーナー・ブラザースの映画『Ready, Willing and Able(レディ・ウィリング・アンド・エイブル)』のために作られ、劇中ではウィニー・ショウとロス・アレクサンダー(歌唱はジェームズ・ニュウィル)によって歌われました。この曲の完成には苦労が伴ったと伝えられています。映画のプロデューサー、ハル・ウォリスがマーサーに何パターンもの歌詞案を求めたため、彼は満足のいく一節にたどり着くまで何度も書き直しを強いられました。しかし出来上がった歌詞は、批評家アレック・ワイルダーをして「ポピュラー・ソングの模範」と言わしめるほどの完成度を誇り、拍子と調性が曲の途中で驚くほど自在に移り変わる、当時としては実験的な構成が高く評価されています。マーサーの言葉遣いの巧みさは、アイラ・ガーシュウィンの影響を受けたものとも評され、恋そのものよりも「言葉」そのものへの愛着が際立つ、ウィットに富んだ作りになっています。1947年の映画『Dark Passage(ダーク・パッセージ)』では、ハンフリー・ボガートとローレン・バコールを結びつける愛のテーマ曲として、この曲がインストゥルメンタル版で効果的に用いられました。

歌の情景・意味

「あなたを表現するのに、どんな言葉を使っても足りない」——そんな、恋人への称賛の言葉を探し求める過程そのものを歌にした、機知に富んだ一曲です。語り手は、あなたを褒めたたえる言葉をあれこれ探してみるものの、どんな形容詞も魔法のようにはぴったりこない。「素晴らしい」も「輝かしい」も「情熱的」も、結局は言い古された表現でしかなく、あなたの魅力を語り尽くすには、ウェブスター辞典に載っているどんな言葉も足りない——そう歌います。恋そのものの情熱よりも、「言葉を尽くしても足りない」というもどかしさをユーモラスに、そして知的に描いた歌詞が、この曲最大の魅力です。

※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。

I search for phrases to sing your praises,
But there aren't any magic adjectives to tell you all you are.
You're just too marvelous, too marvelous for words,
Like glorious, like glamorous, and that old standby amorous,
It's all too wonderful, I'll never find the words,
That say enough, that tell enough, I mean they just aren't swell enough.
You're much too much, and just too very very,
To ever be in Webster's dictionary,
And so I'm borrowing a love song from the birds,
To tell you that you're marvelous, too marvelous for words.

キー:E♭(変ホ長調) 形式:AABA(32小節)
批評家に「拍子と調の驚くべき変化」と称された、当時としては野心的な進行です。

A セクション(1〜8小節)

E♭maj7
Cm7
Fm7
B♭7
E♭maj7
Fm7
B♭7
E♭maj7

▶ ポイント:おなじみのツーファイブの流れを土台にしながら、細部で予想外の動きを見せるのがこの曲の特徴です。批評家アレック・ワイルダーが称賛した「驚くべき拍子と調の変化」は、実際の演奏では小節の長さや強拍の位置がふと揺れるように感じられる場面に表れています。歌詞が「ぴったりの言葉が見つからない」ともどかしさを語る構成と、この一筋縄ではいかない進行がよく重なっています。

B セクション(ブリッジ)

Cm7
F7
B♭maj7
Gm7
Cm7
F7
B♭7
B♭7

▶ ポイント:ブリッジでは一時的に別の調へ足を踏み入れるような広がりのある進行が展開されます。歌詞でいえば「あなたはウェブスター辞典のどこにも載っていない」という、言葉を尽くしても足りないもどかしさが頂点に達する場面と重なります。最後は主調のB♭7を経て、なめらかに最後のAセクションへと戻っていきます。

1

At Storyville

Billie Holiday(ビリー・ホリデイ)

編集盤

ボストンのクラブで録音された、ビリー・ホリデイのライヴ。晩年の味わい深い歌声が聴けます。

2

J.J. Johnson Vol. 1

J.J. Johnson(J.J.ジョンソン)

編集盤

J.J.ジョンソンのなめらかなトロンボーンを楽しめる、ブルーノート期の一枚です。

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Richard A. Whiting リチャード・A・ホワイティング(1891–1938)

アメリカ・ペオリア生まれ。1910年代から30年代にかけて活躍したティン・パン・アレー及びハリウッドの人気作曲家です。「Till We Meet Again」「Japanese Sandman」「Beyond the Blue Horizon」など数多くのヒット曲を残しました。「Too Marvelous for Words」は、彼が1938年に47歳で急逝する前年に生まれた作品です。作詞のジョニー・マーサー(1909–1976)はジョージア州サバンナ出身の名リリシストで、機知に富んだ言葉遊びを得意とし、本作でもその才能が存分に発揮されています。