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Jazz Standard — 1946

Time After Time

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タイム・アフター・タイム

作詞Sammy Cahn(サミー・カーン)
作曲Jule Styne(ジュール・スタイン)
制作年1946年
初演映画『It Happened in Brooklyn』(1947年公開)でFrank Sinatraが紹介。Sarah Vaughanが1946年11月に最初の商業録音
キーE♭(変ホ長調)
拍子4/4拍子・32小節・AABA形式

1946年、作曲家ジュール・スタインと作詞家サミー・カーンの名コンビによって書かれた一曲です。MGM映画『It Happened in Brooklyn(1947年公開)』でフランク・シナトラが歌うために作られ、劇中ではシナトラの独唱に加え、キャスリン・グレイソンとのデュエットとしても披露されました。スタインはこの曲のメロディを、あるパーティーの席で「ジェローム・カーンが書いたと言われても違和感のない旋律」を目指して即興的に生み出したと伝えられています。最初に商業録音として発表したのはサラ・ヴォーンで、テディ・ウィルソン楽団を伴奏に1946年11月に録音しました。シナトラ自身も同年のうちに2度録音しており、1947年に発売されたコマーシャル・シングル盤は全米チャート16位を記録しています。作曲者スタインはかつて「これは男の歌だ。女性が歌うとその力強さが失われてしまう」と語ったと伝えられていますが、実際にはサラ・ヴォーン、エラ・フィッツジェラルド、カーメン・マクレエ、エッタ・ジェイムズら数多くの女性歌手たちがこの曲を見事に歌いこなし、その言葉を軽やかに覆してみせています。

歌の情景・意味

「何度でも、繰り返し」という意味のタイトルどおり、恋人への変わらぬ愛情を、時が経つごとに何度も確かめ直していくような歌です。あなたの姿を思い浮かべるたびに、初めて出会った日と同じ喜びが胸に満ちてくる。心の中の恋人への手紙は、いつも「あなたを愛している」という同じ言葉から始まる——そんな、飽きることのない誠実な愛の姿が繰り返し歌われます。一時の情熱ではなく、日々の暮らしの中で何度も、何度も確かめられていく穏やかで確かな愛情。長く連れ添う夫婦や恋人たちの、静かで揺るぎない絆を思わせる、深みのある一曲です。

※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。

Time after time, I tell myself that I'm,
So lucky to be loving you,
So lucky to be the one you run to see,
In the evening, when the day is through.
I only know what I know,
The passing years will show,
You've kept my love so young, so new,
And time after time, you'll hear me say that I'm,
So lucky to be loving you.

キー:E♭(変ホ長調) 形式:AABA(32小節)
ジェローム・カーン風の起伏あるメロディに寄り添う、豊かな和声進行が特徴です。

A セクション(1〜8小節)

E♭maj7
Cm7
Fm7
B♭7
E♭maj7
Cm7
Fm7
B♭7

▶ ポイント:おなじみのツーファイブの流れを、落ち着いた足取りで2回繰り返します。歌詞が「何度も、何度も」と同じ想いを確かめ直していく構成と、この規則正しい和音の反復がよく重なっています。メロディ自体は音の跳躍が多く覚えにくい印象を与えますが、和音の進行自体は非常に素直な作りになっています。

B セクション(ブリッジ)

A♭maj7
Ddim7
E♭maj7
Cm7
Fm7
B♭7
Fm7
B♭7

▶ ポイント:ブリッジの2小節目に登場するDdim7は、一瞬だけ景色が翳るような響きの和音です。歌詞でいえば「過ぎゆく年月が、それを証明してくれるだろう」という、時間の重みを感じさせる場面と重なります。その後は再び馴染みのある進行へ戻り、最後のAセクションへとなめらかに橋渡しされます。

1

Anita O'Day Sings

Anita O'Day(アニタ・オデイ)

編集盤

アニタ・オデイの歯切れのよい歌いまわしを楽しめる一枚です。

2

Chet Baker Sings

Chet Baker(チェット・ベイカー)

1954〜56年 / Pacific Jazz

中性的で柔らかな歌声とトランペットで、多くのファンを生んだ代表作。気だるく甘い空気が全編を包みます。

3

First Place Again

Paul Desmond(ポール・デスモンド)

1959年 / Warner Bros.

ジム・ホールらと組んだ、デスモンドの穏やかなワン・ホーン作。柔らかなアルトが歌います。

4

Standard Coltrane

John Coltrane(ジョン・コルトレーン)

1958年 / Prestige

コルトレーンがスタンダードを力強く吹き込んだプレスティッジ期の一枚です。

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Jule Styne ジュール・スタイン(1905–1994)

イギリス・ロンドン生まれ。幼少期にアメリカへ移住し、後にブロードウェイを代表する作曲家の一人となりました。『Gypsy』『Funny Girl』『Bells Are Ringing』など数々のミュージカルの音楽を手がけ、生涯にわたり1500曲以上を作曲したと言われています。作詞のサミー・カーン(1913–1993)とは1940年代を中心に数多くのヒット曲を共作しており、「The Things We Did Last Summer」「Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!」もこのコンビによる名曲です。