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Jazz Standard — 1918

Till We Meet Again

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ティル・ウィー・ミート・アゲイン

作詞Raymond B. Egan(レイモンド・B・イーガン)
作曲Richard A. Whiting(リチャード・A・ホワイティング)
制作年1918年
初演デトロイトの劇場コンテストで発表(1918年)。1919年、Henry Burr & Albert Campbellの録音が全米最大のヒットに
キーF(ヘ長調)
拍子4/4拍子・ヴァース+コーラス形式

1918年、第一次世界大戦の最中に作曲家リチャード・A・ホワイティングと作詞家レイモンド・B・イーガンによって書かれた一曲です。出征する若い兵士と、彼を見送る恋人との別れを描いた内容で、当時アメリカから戦地へ送られていった多くの若者たちとその家族の心情に深く重なるものでした。この曲にはよく知られた逸話が残っています。もともとデトロイトの劇場で開催されたコンテストのために書かれたものの、ホワイティング自身は出来栄えに満足できず、いったん原稿をくずかごに捨ててしまったといいます。しかし秘書がそれを拾い上げ、上司である楽譜出版社の経営者ジェローム・レミックに見せたところ、レミックはこれをコンテストに提出。結果、この曲は見事に最優秀賞を獲得しました。1919年にはヘンリー・バーとアルバート・キャンベルによる録音が、その年最大のヒット曲となっています。カナダではテレビ番組『Don Messer's Jubilee』の締めくくりの曲として長年使われたことから、今も伝統音楽の現場で愛される定番曲として親しまれ続けています。

歌の情景・意味

戦地へと旅立つ若い兵士が、庭の高い塀の向こうで、恋人にそっと別れの言葉を告げる——そんな情景から始まる歌です。悲しい別れの口づけをしながらも、微笑んでいてほしい。雲が晴れる頃には、きっとあなたのもとへ帰ってくるから。そして再会の日には、恋人たちの小径で結婚の鐘が陽気に鳴り響き、流したすべての涙は懐かしい思い出に変わるだろう——そう歌うことで、別れの悲しみの中にも希望の光を見出そうとする内容になっています。戦争という重い現実を背景にしながらも、ことさら悲壮に描くのではなく、「また会える日」を信じる純朴な祈りが、静かな感動を呼ぶ一曲です。

※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。

There's a song in the land of the lily,
Each sweetheart has heard with a sigh,
Over high garden walls this sweet echo falls,
As a soldier boy whispers goodbye.
Smile the while you kiss me a sad adieu,
When the clouds roll by, I'll come to you,
Then the skies will seem more blue,
Down in lovers lane, my dearie.
Wedding bells will ring so merrily,
Every tear will be a memory,
So wait and pray each night for me,
Till we meet again.
Though goodbye means the birth of a teardrop,
Hello means the birth of a smile,
And the smile will erase the tear's fading trace,
When we meet in the after-while.

キー:F(ヘ長調) 形式:ヴァース+コーラス形式(1910年代の典型的な様式)
素朴で歌いやすい、当時のポピュラー・ソングらしい進行です。

コーラス前半(1〜8小節)

F
C7
F
F
Bb
F
C7
F

▶ ポイント:ヘ長調の主和音とドミナントのC7を中心にした、非常に素直で歌いやすい進行です。1910年代のポピュラー・ソングらしく、複雑な転調はほとんどなく、誰もが口ずさめる親しみやすさが最大の特徴です。歌詞の「悲しい別れの口づけ」という場面にも、飾らない素朴な旋律がよく寄り添っています。

コーラス後半(9〜16小節)

F
D7
Gm7
C7
F
C7
F
F

▶ ポイント:後半に登場するD7は、一瞬だけ違う方角を向く和音で、歌詞の「結婚の鐘が鳴り響く」という希望に満ちた場面を音楽的に彩ります。最後は主和音のFへ着地し、「また会える日まで」という祈りのような結びの言葉とともに、静かに曲を締めくくります。

1

Anita O'Day Sings

Anita O'Day(アニタ・オデイ)

編集盤

アニタ・オデイの歯切れのよい歌いまわしを楽しめる一枚です。

2

Like Someone in Love

Ella Fitzgerald(エラ・フィッツジェラルド)

1957年 / Verve

エラがバラードをじっくり歌い上げる一枚。ラヴ・ソングの魅力が詰まっています。

3

What a Diff'rence a Day Makes!

Dinah Washington(ダイナ・ワシントン)

1959年 / Mercury

ダイナ・ワシントンの代表作。ストリングスに乗せた表情豊かな歌声が胸に響きます。

4

Johnny Mathis

Johnny Mathis(ジョニー・マティス)

編集盤

ジョニー・マティスのなめらかで甘い歌声を集めた一枚です。

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Richard A. Whiting リチャード・A・ホワイティング(1891–1938)

アメリカ・ペオリア生まれ。1910年代から30年代にかけて活躍したティン・パン・アレー及びハリウッドの人気作曲家です。「Japanese Sandman」「Ain't We Got Fun」「Beyond the Blue Horizon」など数多くのヒット曲を残しました。歌手マーガレット・ホワイティングの父としても知られ、彼女自身がこの曲にまつわる家族の逸話をたびたび語っています。作詞のレイモンド・B・イーガン(1890–1952)とは長年のコンビで、多くの人気曲を共作しました。