Jazz Standard — 1919
ザ・ワールド・イズ・ウェイティング・フォー・ザ・サンライズ
| 作詞 | Eugene "Gene" Lockhart(ユージーン・ロックハート) |
|---|---|
| 作曲 | Ernest Seitz(アーネスト・サイツ) |
| 制作年 | 1919年 |
| 初演 | 1918年、カナダのコンサート・ピアニストであったサイツが12歳の頃に着想したメロディーを基に作曲。当初は「レイモンド・ロバーツ」の変名で発表され、巡業劇団『The Pierrot Players』で初めて披露された |
| キー | Ebメジャー |
| 拍子 | 4/4拍子 |
「The World Is Waiting for the Sunrise」は、1919年にカナダ出身の作曲家アーネスト・サイツと作詞家ユージーン・ロックハートが発表した曲です。サイツはクラシック畑のコンサート・ピアニストであり、大衆音楽を書くことに気恥ずかしさを感じていたため、発表時は「レイモンド・ロバーツ」という変名を用いました。第一次世界大戦直後の希望に満ちた時代の空気にこの曲の前向きなメッセージが重なり、たちまち大ヒットとなりました。以来100種類以上の録音が発表され、ジャンゴ・ラインハルトやベニー・グッドマンら数々のジャズ・ミュージシャンにインプロヴィゼーションの題材として愛され続けています。1951年のレス・ポール&メリー・フォードによる録音は、ミリオンセラーとなりました。
歌の情景・意味
西の空にゆったりと月が昇り、星々が青い夜空に柔らかく輝く中、恋人にそっと呼びかける——そんな、夜明けを待つ恋の情景を描いた曲です。夢見心地に眠るあなたを起こし、二人で夜明けを迎えたい。バラは朝露に濡れ、鳥たちも目覚めを告げる中、私の心もまたあなたを呼んでいる。素朴で瑞々しい自然描写を通して、恋人への想いを詩的に歌い上げた、時代を超えて愛される一曲です。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:Ebメジャー 形式:ヴァース~コーラス形式
スウィング期のジャズ・ミュージシャンによる即興演奏の題材として好まれた、自然な流れを持つ和音進行が特徴です。
ヴァース(前半)
▶ ポイント:「1・6・2・5」の王道進行を基本にした、静かに語りかけるような穏やかな流れです。夜明け前の静けさを思わせる響きが特徴です。
コーラス(後半)
▶ ポイント:Eb7からAbへ、そして経過和音のAdimを経て戻ってくる流れが、夜明けの光が少しずつ差し込んでくるような、明るく開けた印象を生んでいます。この分かりやすいコード進行が、多くのジャズ・ミュージシャンの即興演奏の土台として愛用されてきました。
George Lewis in Concert
George Lewis(ジョージ・ルイス)
編集盤
ニューオーリンズ・ジャズを代表するクラリネット奏者ジョージ・ルイスの、素朴で温かな演奏が聴けます。
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Ernest Seitz アーネスト・サイツ(1892–1978)
カナダ・トロント生まれのコンサート・ピアニスト、作曲家。クラシック音楽の演奏家として本格的なキャリアを歩む一方、12歳の頃に着想したメロディーをもとに、大衆音楽である「The World Is Waiting for the Sunrise」を書き上げました。クラシック界での評判を気にして変名で発表したこの一曲が、彼の名を歴史に刻む代表作となりました。トロント王立音楽院で後進の指導にもあたり、カナダを代表する音楽家として知られています。