Jazz Standard — 1940
ザ・ラスト・タイム・アイ・ソー・パリ
| 作詞 | Oscar Hammerstein II(オスカー・ハマースタイン2世) |
|---|---|
| 作曲 | Jerome Kern(ジェローム・カーン) |
| 制作年 | 1940年 |
| 初演 | 映画『Lady Be Good』(1941年)にてアン・ソザーンが歌唱。1941年度アカデミー歌曲賞を受賞 |
| キー | E♭メジャー(演奏によりCメジャーなども使用) |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節・ABAC形式 |
「The Last Time I Saw Paris」は、1940年6月にナチス・ドイツ軍がパリを占領したという知らせに衝撃を受けたオスカー・ハマースタイン2世が、その悲しみを込めて書いた歌詞に、ジェローム・カーンが曲をつけた作品です。当初は舞台やレコード向けに単独で発表され、大きな反響を呼びました。翌1941年には映画『Lady Be Good』に挿入歌として使われ、同年のアカデミー歌曲賞を受賞しています。陥落前の華やかで美しいパリの街並みへの追憶を、優雅で切ないメロディに乗せて歌う、戦争という時代背景を色濃く映した一曲です。
歌の情景・意味
歌の主人公は、かつて訪れたパリの美しい記憶を懐かしく振り返っています。並木道のカフェ、セーヌ川のほとりを歩く恋人たち、笑い声が響く街角――そうした平和で華やいだ日々の情景を、一つひとつ丁寧に思い出しながら歌います。しかし今、その街は戦火に見舞われ、かつての姿はもう戻らないかもしれません。個人的な恋の歌というよりも、失われてしまった一つの時代、一つの文化への深い哀惜の念が込められた、静かで気高い一曲です。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:E♭メジャー 形式:ABAC(32小節)
優雅で流れるようなメロディラインを支える、カーンらしい滑らかなコード進行が特徴です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:「E♭maj7 → A♭maj7」という、主和音から少しだけ寄り道するような動きが、上品で懐かしい雰囲気を生み出しています。
B セクション(サブバース/2番目のAに続く展開部)
▶ ポイント:ここで一時的に転調したような響きが生まれ、遠い記憶をたどるような奥行きを曲に与えています。
The Four Freshmen
The Four Freshmen(フォー・フレッシュメン)
編集盤
厚みのある4声コーラスで知られるフォー・フレッシュメンの作品集。洗練されたハーモニーが楽しめます。
The Most Happy Piano
Erroll Garner(エロル・ガーナー)
1956年 / Columbia
「ミスティ」の作者ガーナーの楽しいピアノ作品。独特の弾むようなリズムが、聴く人を笑顔にします。
Sonny Rollins Vol.2
Sonny Rollins(ソニー・ロリンズ)
1957年 / Blue Note
J.J.ジョンソンやセロニアス・モンクらと録音したブルーノートの一枚。ロリンズの豪快なテナーが冴えます。
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Jerome Kern ジェローム・カーン(1885–1945)
アメリカのミュージカル音楽の礎を築いた作曲家の一人で、代表作『Show Boat(ショウ・ボート)』は近代ミュージカルの原点とされています。ヨーロッパのオペレッタとアメリカのポピュラー音楽を融合させた、優雅で流麗なメロディを得意とし、「Smoke Gets in Your Eyes」「All the Things You Are」など、数多くのジャズ・スタンダードの原曲を生み出しました。