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Jazz Standard — 1937

The Lady Is a Tramp

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レディ・イズ・ア・トランプ

作詞Lorenz Hart(ロレンツ・ハート)
作曲Richard Rodgers(リチャード・ロジャース)
制作年1937年
初演ミュージカル『Babes in Arms』(1937年ブロードウェイ初演)にて、女優ミッツィ・グリーンが歌唱
キーE♭メジャー(演奏によりCメジャーなども使用)
拍子4/4拍子・32小節・AABA形式

「The Lady Is a Tramp」は、1937年のミュージカル『Babes in Arms』のためにリチャード・ロジャースとロレンツ・ハートが書き下ろした一曲です。上流社交界の堅苦しいしきたりに背を向け、自分らしく自由に生きる女性の姿を、ウィットに富んだ言葉遊びで描いた歌詞が持ち味で、ハートならではの皮肉とユーモアが光ります。1957年にはフランク・シナトラが映画『上流社会(High Society)』で歌って一躍スタンダードの地位を確立し、その後も数え切れないほどのジャズ・ミュージシャンやヴォーカリストにより演奏されてきました。テンポの良いスウィング感と、覚えやすく口ずさみやすいメロディが、長年多くの人に愛され続けている理由です。

歌の情景・意味

歌の主人公は、社交界の格式やお高くとまったマナーにまったく興味を示さない、自由奔放な女性です。デートの時間には平気で遅れてくるし、豪華なレストランよりも気取らない場所を好み、周りの目を気にして着飾ることもしません。「型破りな女(トランプ)」と呼ばれてもどこ吹く風、自分らしさを貫く彼女の姿を、皮肉たっぷりに、けれどどこか愛情を込めて歌っています。堅苦しい上流社会への軽やかな反抗心と、そんな生き方への憧れの両方が感じられる、痛快でチャーミングな一曲です。

※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。

She never bothers with the fashionable crowd,
turning down invitations that seem much too loud.
She'd rather walk than ride in someone's fancy car,
and she keeps her own hours, wherever she are.
Late for every party, never plays it by the book,
and she couldn't care less how the critics look.
Call her what you like, she'll just laugh and shrug,
that's my lady, free and easy, that's my love.

キー:E♭メジャー 形式:AABA(32小節)
軽快なスウィングの2ビート/4ビートで演奏されることが多く、Aセクションでは分かりやすいツーファイブ進行が繰り返し登場します。

A セクション(1〜8小節)

E♭maj7
Cm7
Fm7
B♭7
E♭maj7
Cm7
Fm7
B♭7

▶ ポイント:「Fm7 → B♭7」の動きは、いわゆる「ツーファイブ」と呼ばれる、ジャズで最もよく出てくる王道の進み方です。緊張から解決へと向かう、この流れの心地よさを味わってみてください。

B セクション(ブリッジ)

A♭6
A♭m6
E♭maj7
Cm7
F7
B♭7
Cm7
F7

▶ ポイント:ブリッジでは「A♭6」から「A♭m6」へと、同じ音を土台にしながら響きの色合いがすっと翳るように変化します。この一瞬の陰影が、曲全体に奥行きを与えています。

1

The Lady Is a Tramp

Frank Sinatra(フランク・シナトラ)

1957年

シナトラの代表曲の一つを収めた一枚。粋で軽快な歌いっぷりが楽しめます。

2

Here's Buddy Greco

Buddy Greco(バディ・グレコ)

1950年代録音

歌もピアノもこなすエンターテイナー、バディ・グレコの作品。洒落た歌声が魅力です。

3

Tony Bennett

Tony Bennett(トニー・ベネット)

編集盤

トニー・ベネットの歌を収めた一枚。のびやかで温かい歌声が楽しめます。

4

Gold

Ella Fitzgerald(エラ・フィッツジェラルド)

編集盤

エラの代表曲を集めたベスト盤。豊かな声と自在なスウィングが楽しめます。

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Richard Rodgers リチャード・ロジャース(1902–1979)

アメリカを代表する作曲家で、若き日にロレンツ・ハートと組んで数々のブロードウェイ・ミュージカルの名曲を生み出しました。後にオスカー・ハマースタイン2世と組んでからは『サウンド・オブ・ミュージック』『王様と私』といった不朽の名作を手がけ、ミュージカル史に大きな足跡を残しています。ハートとのコンビ時代は、都会的で洗練されたメロディと、知的でウィットに富んだハートの歌詞との絶妙な組み合わせが持ち味でした。