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Jazz Standard — 1934

The Continental

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ザ・コンチネンタル

作詞Herb Magidson(ハーブ・マギッドソン)
作曲Con Conrad(コン・コンラッド)
制作年1934年
初演映画『陽気な離婚(The Gay Divorcee)』(1934年・RKO)にて、ジンジャー・ロジャース、エリック・ローズ、リリアン・マイルズが歌唱し、フレッド・アステア&ジンジャー・ロジャースが16分にも及ぶ大規模なダンスシーンで踊った。
キーヘ長調(F)
拍子4拍子・軽快なフォックストロット。社交ダンスのために書かれた躍動感あふれるナンバー。

「The Continental(ザ・コンチネンタル)」は、作曲コン・コンラッド、作詞ハーブ・マギッドソンのコンビが1934年の映画『陽気な離婚』のために書き下ろした一曲です。フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースが繰り広げる16分にも及ぶ壮大なダンスシーンで披露されたこの曲は、その年に新設されたばかりのアカデミー歌曲賞(最優秀オリジナル歌曲賞)の記念すべき第1回受賞曲となりました。発表当時にはレオ・ライズマンやジョリー・コバーンといったバンドが競うようにヒット・レコードを送り出し、まさに一世を風靡した社交ダンス・ナンバーです。その後もフランク・シナトラやブロッサム・ディアリーなど数々のジャズ演奏家に取り上げられ、映画黄金期のきらびやかな雰囲気を今に伝える一曲として親しまれています。

歌の情景・意味

歌の主人公は、その夜会場中を席巻する新しいダンス「コンチネンタル」に誘われ、音楽とリズムに身を委ねていく高揚感を歌います。難しいことは考えず、ただ寄り添って踊れば外の世界は消えていく――誰もがこの新しい流行に夢中になり、夜が明けるまで踊り続ける、華やかな社交場の情景がそのまま音楽になったような一曲です。

※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。

There's a new dance sweeping through the room tonight,
Let the rhythm take you where the music feels just right.
Step in close and let the world outside just fade away,
Nothing matters now but you and I and how we sway.
Every couple's caught up in this brand new style,
Dancing till the morning, arm in arm, mile after mile.

キー:F 形式:フォックストロット調のダンスナンバー
軽快なテンポで、トニックとセブンスコードを行き来する、いかにも踊りたくなる進行です。

A セクション(冒頭)

F
D7
Gm7
C7
F
D7
Gm7
C7

▶ ポイント:F(ホーム)から軽やかにセブンスコードを巡り、また戻ってくる――このシンプルな繰り返しが、ステップを踏みながら踊るダンスの動きそのものを表しています。

B セクション(サビ後半)

Bb
Bdim
F
D7
Gm7
C7
F
C7

▶ ポイント:Bbへ場面を転換し、Bdimという緊張感のある和音を一瞬挟むことで、くるりとターンをするような洒落た効果を生んでいます。そこから元のFへ戻る解放感も、ダンスの高揚感を引き立てます。

Con Conrad コン・コンラッド(1891–1938)

アメリカ・ニューヨーク生まれの作曲家。ヴォードヴィルのピアニストとしてキャリアを始め、1920年に「マージー」がヒットして以降、ティン・パン・アレーを代表する作曲家として活躍しました。1929年にハリウッドへ移り、数々の映画音楽を手がけましたが、「The Continental」でアカデミー歌曲賞の第1回受賞者となったわずか4年後、1938年に46歳の若さで生涯を閉じています。