Jazz Standard — 1944
スウィンギング・オン・ア・スター
| 作詞 | Johnny Burke(ジョニー・バーク) |
|---|---|
| 作曲 | Jimmy Van Heusen(ジミー・ヴァン・ヒューゼン) |
| 制作年 | 1944年 |
| 初演 | 映画『Going My Way(邦題:我が道を往く)』にてビング・クロスビーが歌唱。1945年アカデミー歌曲賞を受賞し、同作は作品賞も受賞した |
| キー | Ab(変イ長調) |
| 拍子 | 4/4拍子・コーラス+複数のヴァースからなる構成(動物ごとに歌詞が変わるノベルティ・ソング的な性格を持つ) |
「Swinging On A Star」は1944年、作曲家ジミー・ヴァン・ヒューゼンと作詞家ジョニー・バークが、映画『Going My Way(我が道を往く)』のためにビング・クロスビーへ書いた楽曲です。誕生のきっかけは、ヴァン・ヒューゼンがクロスビーの自宅で夕食をともにしていた際の、ある家庭内の一場面でした。学校へ行きたくないとぐずる息子ゲーリーに対し、クロスビーが「学校に行かないと、大きくなってラバになってしまうぞ」と冗談めかして叱ったのを聞いたヴァン・ヒューゼンが、これは面白い歌詞になると考えバークに持ちかけ、この一言を軸にした楽曲が生まれました。劇中でクロスビー演じる型破りな若い神父が、子どもたちに向けて歌う場面で使われ、映画自体が1945年のアカデミー作品賞を受賞するのと同時に、この曲もアカデミー歌曲賞を受賞するというダブルの栄誉を手にしました。ビング・クロスビーによるオリジナル録音は全米チャートで28週にわたりランクインし、うち9週は1位を記録する大ヒットとなっています。ラバ、豚、魚、猿といった動物たちの特徴を人間の生き方への教訓として楽しく歌い込む、説教くさくならないユーモラスな語り口が長く愛される理由となっています。
歌の情景・意味
「星に乗ってブランコのように揺れたいなら、まず自分自身の良いところを大切にしなさい」という教えを、ラバや豚、魚、猿といった動物たちのたとえ話を交えながら、楽しく歌い聞かせる曲です。「怠け者はラバになる」「行儀の悪い子は豚になる」というように、ユーモラスな例えを通して、なりたい自分になるためには日々の心がけが大切だという、シンプルながら心に残るメッセージが込められています。説教くさくならず、遊び心たっぷりに歌われるのが魅力です。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
※この曲は一般的なAABA32小節形式ではなく、繰り返される問いかけのコーラスと、動物ごとに歌詞が変わる複数のヴァースからなる、ノベルティ・ソングらしい構成で書かれています。ここではコーラス部分と代表的なヴァース部分に分けて紹介します。
キー:Ab 拍子:4/4
明るく親しみやすいスウィング調の和音進行で、子どもから大人まで楽しめる軽快な響きが特徴です。
コーラス(前半)
▶ ポイント:「Ab→Fm7→Bb7→Eb7」というサークル進行が、軽快に弾む明るい雰囲気を作っています。子どもたちに語りかけるような親しみやすさが、この進行にもよく表れています。
ヴァース(動物ごとの語り部分)
▶ ポイント:ヴァース部分ではサブドミナント方向への進行がやや増え、動物たちのユーモラスな描写を語るような、少しコミカルな雰囲気になります。最後は再びコーラスの明るさへと戻っていきます。
June's Got Rhythm
June Christy(ジューン・クリスティ)
1958年 / Capitol
ジューン・クリスティがリズミカルに歌う一枚。クールな歌声に軽快なスウィングが加わります。
名盤・名演のリンクはAmazonアソシエイト・リンクです。
Amazonのアソシエイトとして、ジャズ・スタンダード事典は適格販売により収入を得ています。
Jimmy Van Heusen ジミー・ヴァン・ヒューゼン(1913–1990)
アメリカの作曲家。作詞家ジョニー・バークとのコンビでビング・クロスビー主演映画23本の音楽を手がけたほか、後年はサミー・カーンと組んでフランク・シナトラのために「All The Way」「My Kind Of Town」などの数々のヒット曲を作曲しました。生涯で14回のアカデミー賞ノミネートのうち4回受賞するという輝かしい実績を残し、自身も戦時中にはロッキード社のテストパイロットとして活動していたという異色の経歴を持っています。