Jazz Standard — 1939
ステアウェイ・トゥ・ザ・スターズ
| 作詞 | Mitchell Parish(ミッチェル・パリッシュ) |
|---|---|
| 作曲 | Matty Malneck, Frank Signorelli(マット・マルネック、フランク・シニョレリ) |
| 制作年 | 1939年(原曲の器楽作品「Park Avenue Fantasy」は1934年) |
| 初演 | 1939年5月9日、グレン・ミラー楽団(ヴォーカル:レイ・エバール)が初録音。同年ケイ・カイザー楽団、ジミー・ドーシー楽団の録音もヒットした |
| キー | C(ハ長調) |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節AABA形式 |
「Stairway to the Stars」は、もともとマット・マルネックとフランク・シニョレリが1934年に書いた「Park Avenue Fantasy」という器楽曲の終盤の旋律をもとに生まれた楽曲です。この器楽曲はポール・ホワイトマン楽団の委嘱で作られ、ホワイトマン自身のラジオ番組や録音で披露されましたが、その後しばらく忘れられていました。1939年、マルネックが自身のラジオ番組「Music by Malneck」のテーマ曲としてこの32小節の旋律を再び取り上げたことをきっかけに、作詞家ミッチェル・パリッシュに歌詞を依頼します。パリッシュは「Star Dust」「Solitude」「Sophisticated Lady」など、もともと器楽曲だった名旋律に後から歌詞をつける名手として知られており、この曲でもその手腕を発揮しました。同年5月にグレン・ミラー楽団(ヴォーカル:レイ・エバール)が初録音し大ヒット、ケイ・カイザーやジミー・ドーシーの録音も続き、一躍スウィング時代を代表するラブソングとなりました。以来エラ・フィッツジェラルドやビル・エヴァンスなど、世代やジャンルを超えて数多くのミュージシャンに歌い継がれています。
歌の情景・意味
月明かりに導かれながら、星々へと続く階段を恋人と一緒に上っていく——そんなロマンチックな夜の情景を歌った曲です。日常を離れ、二人だけの世界へと昇っていくような比喩表現が特徴で、現実離れした美しい空想の中で愛を確かめ合う様子が描かれています。派手な言葉を使わず、静かで幻想的なイメージを積み重ねていく歌詞は、スウィング時代のバラードらしい上品なロマンティシズムに満ちています。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:C 形式:AABA(32小節)
星空を思わせる、なめらかで洗練された和音進行が特徴です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:「Cmaj7」の澄んだ響きから始まり、「D9→Dm11」というジャジーな彩りが加わることで、夜空にきらめく星々を思わせる幻想的な雰囲気が生まれています。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:ブリッジではサークル進行が続き、雲の上を漂うような浮遊感が生まれます。「二人だけの世界へ」という歌詞の高揚感とよく調和した、流れるような和音の連なりです。
At Mister Kelly's
Sarah Vaughan(サラ・ヴォーン)
1957年 / EmArcy
シカゴのクラブで録音された、サラ・ヴォーンの名ライヴ。くつろいだ空気の中で自在な歌声が楽しめます。
Bags Meets Wes
Milt Jackson(ミルト・ジャクソン)
1961年 / Riverside
ミルト・ジャクソンのヴィブラフォンとウェス・モンゴメリーのギターが共演した、心地よい一枚です。
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Matty Malneck マット・マルネック(1903–1981)
アメリカのジャズ・ヴァイオリニスト・作曲家・編曲家。16歳でヴァイオリニストとしてのキャリアを開始し、1926年から1937年までポール・ホワイトマン楽団に在籍しました。フランク・シニョレリとの共作で「Stairway to the Stars」のほか、ミルドレッド・ベイリーやビリー・ホリデイに歌われた「I'll Never Be the Same」なども手がけています。