Jazz Standard — 1932
ザ・ソング・イズ・ユー
| 作詞 | Oscar Hammerstein II(オスカー・ハマースタイン2世) |
|---|---|
| 作曲 | Jerome Kern(ジェローム・カーン) |
| 制作年 | 1932年 |
| 初演 | ブロードウェイ・ミュージカル『Music in the Air』にてトゥーリオ・カルミナーティが歌唱 |
| キー | C(ハ長調) |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節AABA形式 |
「The Song Is You」は1932年、ブロードウェイ・ミュージカル『Music in the Air』のために作曲家ジェローム・カーンと作詞家オスカー・ハマースタイン2世のコンビが書いた楽曲です。この2人は1927年の傑作『Show Boat』でも組んでおり、『Music in the Air』はその後を継ぐ成功作として342回の公演を記録しました。1934年には映画化もされましたが、この曲自体は撮影・録音されたものの本編からはカットされ、映画冒頭のクレジット部分でインストゥルメンタルとして流れるのみとなりました。それでも楽曲自体の魅力は色あせず、フランク・シナトラをはじめ数多くのジャズ・ヴォーカリストに歌い継がれ、後年にはスタン・ゲッツやジョー・ウィリアムスがこの曲をタイトルに冠したアルバムを発表するなど、ジャズ・スタンダードとしての地位を確立しています。カーンとハマースタインらしい流麗なメロディーラインと、詩的な言葉選びが融合した名曲です。
歌の情景・意味
恋する相手そのものが、自分にとって「歌」そのものであるという想いを歌った曲です。ページに書き記されていない歌、まだ生まれていないメロディー、けれど確かに存在する調べ——そんな抽象的で詩的なイメージを積み重ねながら、「あなたこそが、私の心に鳴り響く歌なのだ」という比喩的な愛の告白へと収斂していきます。音楽そのものを愛の言葉に置き換えるという、カーン=ハマースタインらしい洗練された発想が光る一曲です。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:C 形式:AABA(32小節)
流れるように移り変わる転調が特徴で、ジャズ・ミュージシャンの即興演奏でも人気の高い進行です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:「Bm7b5→E7」という短調寄りの響きが、どこからともなく聞こえてくる不思議な旋律を探す歌詞の場面によく合っています。次々と転調していくような流れが、この曲の音楽的な魅力の核心です。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:ブリッジもAセクションと近い進行を繰り返しながら、「この歌はずっとあなただった」という気づきへと導きます。ジャズ・ミュージシャンにとってはアドリブの引き出しが多い、魅力的な和声進行として知られています。
Swedish Schnapps
Charlie Parker(チャーリー・パーカー)
1951年録音
パーカーの鮮やかなアルト・サックスが楽しめる、スウェーデンの酒を意味するタイトルのセッション録音です。
名盤・名演のリンクはAmazonアソシエイト・リンクです。
Amazonのアソシエイトとして、ジャズ・スタンダード事典は適格販売により収入を得ています。
Jerome Kern ジェローム・カーン(1885–1945)
アメリカのミュージカル作曲家。1927年の『Show Boat(ショウ・ボート)』でミュージカルに社会的なテーマを持ち込み、その後のアメリカン・ミュージカルの方向性を決定づけた先駆者として知られています。「Ol' Man River」「Smoke Gets in Your Eyes」「All the Things You Are」など数々のスタンダードを生み出し、映画『Swing Time』の「The Way You Look Tonight」でアカデミー歌曲賞も受賞しています。