Jazz Standard — 1927
ザ・ソング・イズ・エンデッド
| 作詞 | Irving Berlin(アーヴィング・バーリン) |
|---|---|
| 作曲 | Irving Berlin(アーヴィング・バーリン) |
| 制作年 | 1927年 |
| 初演 | バーリン自身が手がけた第3回『Music Box Revue』にて発表。当初はワルツ(3拍子)として書かれた |
| キー | Eb(変ホ長調) |
| 拍子 | 4/4拍子(原曲は3/4ワルツ)・32小節AABA形式 |
「The Song Is Ended(but the Melody Lingers On)」は1927年、アーヴィング・バーリンが自ら手がけた舞台『Music Box Revue』の第3回公演のために書いた楽曲です。原曲は3拍子のワルツとして作られました。この曲にまつわる逸話として特によく知られているのは、バーリンが結婚した妻エリンにこの曲を丸ごと贈り、以後の著作権使用料をすべて彼女のものにしたというものです。裕福な家庭に生まれたエリンとの結婚は父親の反対を受けた困難なものでしたが、その愛の証としてこの曲が贈られたと伝えられています。発表翌年の1928年にはルース・エッティングやウィスパリング・ジャック・スミスの録音がヒットし、1958年にはエラ・フィッツジェラルドがグラミー賞を受賞したアルバム『Ella Fitzgerald Sings the Irving Berlin Songbook』に収録するなど、時代を超えて歌い継がれています。またアイラ・ガーシュインが「They Can't Take That Away from Me」の歌詞の中でこの曲のフレーズを引用していることでも知られる、バーリンの美意識が凝縮された一曲です。
歌の情景・意味
ダンスの相手と踊った、ある特別な夜を振り返る歌です。音楽が鳴り止み、その場は終わってしまっても、心の中では旋律だけが消えることなく響き続けている——そんな、過ぎ去った出来事の余韻をしみじみと味わう内容です。「終わり」という言葉から始まりながら、実際にはそれが完全な終わりではなく、記憶や感情の中に生き続けるものがあるという、静かで温かい慰めが込められています。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:Eb 形式:AABA(32小節)
過ぎ去った時間を懐かしむような、しっとりとした落ち着きのある和音進行が特徴です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:「Ebmaj7」の温かく落ち着いた響きが、過ぎ去った夜を優しく思い出す歌詞の場面によく合っています。循環するように進む和音が、記憶が繰り返し心に戻ってくる様子を思わせます。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:ブリッジでは「今もまだ腕に抱かれているような気がする」という歌詞にふさわしく、少し切なさを含んだ和音が続きます。最後のBb7で再びAセクションの温かな余韻へと戻ります。
Unforgettable
Dinah Washington(ダイナ・ワシントン)
1961年 / Mercury
ナット・キング・コールの名曲を歌った、ダイナ・ワシントンの人気作。力強く感情豊かな歌唱が魅力です。
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Irving Berlin アーヴィング・バーリン(1888–1989)
ロシア帝国生まれ、幼少期に家族とアメリカへ移住したユダヤ系移民の作曲家。楽譜を正式に読み書きできなかったにもかかわらず、生涯で1500曲以上を作詞作曲し、「ホワイト・クリスマス」「あなたと踊る夜」「God Bless America」など数々のスタンダードを生み出しました。独学ながら鋭いメロディー感覚と時代を捉える言葉選びで、アメリカン・ポピュラーソングを代表する存在となりました。