Jazz Standard — 1927
サムタイムズ・アイム・ハッピー
| 作詞 | Irving Caesar(アーヴィング・シーザー) |
|---|---|
| 作曲 | Vincent Youmans(ヴィンセント・ユーマンス) |
| 制作年 | 1927年(原曲は1923年に別の題名・別の歌詞で作曲) |
| 初演 | ブロードウェイ・ミュージカル『Hit the Deck』にてチャールズ・K・キングとルイーズ・グルーディが歌唱 |
| キー | Bb(変ロ長調) |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節AABA形式(アップテンポのスウィング・ナンバー) |
「Sometimes I'm Happy」は、作曲家ヴィンセント・ユーマンスと作詞家アーヴィング・シーザーによる楽曲です。もともとは1923年に「Come On And Pet Me」という全く別の題名・歌詞でオスカー・ハマースタイン2世によって書かれ、ミュージカル『Mary Jane McKane』のために作られましたが、上演前にカットされてしまいました。そのメロディーに新たにシーザーが歌詞を書き直し、1927年のミュージカル『Hit the Deck』で「Sometimes I'm Happy」として生まれ変わります。同じユーマンス=シーザーのコンビによる「Tea for Two」「I Want to Be Happy」と並ぶ代表作のひとつで、アップテンポで軽快なスウィング感が特徴です。1935年にはベニー・グッドマン楽団がインストゥルメンタルとして録音し、有名な1938年のカーネギーホール・ジャズ・コンサートでも演奏されました。後年にはバド・パウエルがビバップ・ピアノの名手らしい即興演奏を披露するなど、ヴォーカル・器楽の両面で長く愛されているジャズ・スタンダードです。
歌の情景・意味
「幸せなときもあれば、落ち込むときもある。そのすべては、あなた次第」——恋する相手の一挙一動に一喜一憂する、素直で愛らしい気持ちを歌った曲です。雨が降っていても、あなたの瞳に太陽があれば気にならない、あなたを嫌いになるときでさえ、それは実は好きだからこそ——というように、感情の浮き沈みそのものを恋の証として肯定する、明るく茶目っ気のある内容が特徴です。深刻さよりも軽やかさが前面に出た、聴いていて楽しくなる一曲です。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:Bb 形式:AABA(32小節)
軽快に弾むスウィング感のある和音進行で、ジャズ・ミュージシャンの即興演奏にも人気の高い進行です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:「Bbmaj7→G7→Cm7→F7」というサークル進行が、軽快なステップを踏むような明るい弾みを作っています。ジャズのジャムセッションでも定番の、覚えやすく応用の利く進行です。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:ブリッジでは2小節ごとにドミナント7thコードが連続する、いわゆる「サークル・オブ・フィフス」進行が続きます。感情が「好き」と「嫌い」の間で揺れ動く歌詞の場面と重なる、めまぐるしくも心地よい和音の流れです。
Pres and Teddy
Lester Young(レスター・ヤング)
1956年 / Verve
レスター・ヤングとテディ・ウィルソンの共演。やわらかなテナーと軽やかなピアノが響き合います。
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Vincent Youmans ヴィンセント・ユーマンス(1898–1946)
アメリカの作曲家。第一次世界大戦中は海軍に所属し、そこで得た経験がのちの音楽キャリアにも影響を与えたといわれています。「Tea for Two」「I Want to Be Happy」など数々のヒット・ミュージカル・ナンバーを世に送り出しましたが、結核のため47歳という若さで亡くなりました。短い活動期間ながら、ジャズ・スタンダードの重要なレパートリーを数多く残した作曲家です。