Jazz Standard — 1942
セレナーデ・イン・ブルー
| 作詞 | Mack Gordon(マック・ゴードン) |
|---|---|
| 作曲 | Harry Warren(ハリー・ウォーレン) |
| 制作年 | 1942年 |
| 初演 | 映画『Orchestra Wives』でグレン・ミラー楽団が演奏。劇中ではリン・バリが歌う場面があり(吹き替えはパット・フライデー)、楽団自身のレコードは全米チャート2位を記録した |
| キー | Eb(変ホ長調) |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節AABA形式 |
「Serenade In Blue」は1942年、映画音楽の名コンビであるハリー・ウォーレンとマック・ゴードンが、20世紀フォックス映画『Orchestra Wives(邦題:オーケストラの妻たち)』のために書いた楽曲です。劇中ではグレン・ミラー楽団が演奏を担当し、同楽団自身がRCAビクターに吹き込んだレコードは全米チャート2位、年間ベストセラーの11位にランクインする大ヒットとなりました。ちょうど太平洋戦争が始まったばかりの時期に発表されたこともあり、離れて暮らす恋人を想う歌詞の内容は、多くの人々の共感を呼びました。以降フランク・シナトラをはじめ数多くのジャズ・ヴォーカリストにも取り上げられ、ビッグバンド時代を代表するスタンダード・ナンバーのひとつとして今も親しまれています。なお同じハリー・ウォーレン作品には本サイトに掲載中の「September In The Rain」もありますが、こちらは全く別の1942年の楽曲です。
歌の情景・意味
夜空の下、月明かりに照らされながら、遠く離れた恋人を想って心の中で奏でる「セレナーデ(小夜曲)」を歌った曲です。実際に会うことは叶わなくても、その調べにのせて自分の想いだけは届けたい——そんな切なくもロマンチックな願いが、ゆったりとしたビッグバンドの調べに乗せて歌われます。戦時下で離れ離れになった恋人たちの心情とも重なり、当時多くのリスナーの心をとらえました。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:Eb 形式:AABA(32小節)
ビッグバンド・バラードらしい、ゆったりと流れるような和音進行が特徴です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:「Ebmaj7」の柔らかな響きを軸に、夜空を思わせるゆったりとした和音の流れが続きます。「Ab7」の一瞬の翳りが、遠く離れた恋人を想う切なさを感じさせます。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:ブリッジでは「星が調べを運んでくれる」という歌詞にふさわしく、少し浮遊感のある和音進行になっています。最後のBb7でAセクションの落ち着いた雰囲気へと戻ります。
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Harry Warren ハリー・ウォーレン(1893–1981)
アメリカの映画音楽作曲家。イタリア系移民の家庭に生まれ、ハリウッドの黄金期を代表する作曲家として数百曲の映画主題歌を手がけました。「Lullaby of Broadway」「You'll Never Know」など3度アカデミー歌曲賞を受賞し、生涯で42番ものトップ10ヒットを生み出した、映画音楽史上屈指のヒットメーカーです。