Jazz Standard — 1937
セプテンバー・イン・ザ・レイン
| 作詞 | Al Dubin(アル・デュビン) |
|---|---|
| 作曲 | Harry Warren(ハリー・ウォーレン) |
| 制作年 | 1937年 |
| 初演 | 映画『Melody for Two』(1937年)でジェイムズ・メルトンが歌唱。同年ガイ・ロンバードの録音が全米チャート1位を記録した |
| キー | Eb(変ホ長調) |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節AABA形式 |
「September In The Rain」は1937年、映画音楽の分野で活躍した作曲家ハリー・ウォーレンと、名コンビとして知られた作詞家アル・デュビンによって書かれた楽曲です。映画『Melody for Two』の中で若手テノール歌手ジェイムズ・メルトンによって歌われ、同年のガイ・ロンバード楽団による録音は全米ヒットチャートで4週にわたり1位を獲得する大ヒットとなりました。以来80年以上にわたり、フランク・シナトラ、ディナ・ワシントン、ビリー・ホリデイ、ビング・クロスビーなど数え切れないほど多くの歌手・演奏家に取り上げられ、ジャズのスタンダード・ナンバーとして定着しています。1962年にはビートルズがロックンロール調にアレンジして演奏したことでも知られ、ジャンルを越えて長く親しまれてきた一曲です。
歌の情景・意味
9月の雨降る日に、過ぎ去った恋の思い出を振り返る歌です。木々の葉が色づいて舞い落ちるように、あの恋も静かに終わってしまった——そんな秋の憂いと重なるように、雨に濡れた記憶が甦ります。相手の甘い言葉に希望を感じたのも束の間、結局は何も残らなかったという苦い余韻を、雨音のようにやわらかく歌い上げる、しっとりとしたバラードです。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:Eb 形式:AABA(32小節)
雨の情景を思わせるしっとりとした和音の連なりが特徴で、演奏者によって冒頭部分の解釈が異なることでも知られています。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:出だしの「Ebmaj7」から「Bbm7→Eb7」への動きは、雨がしとしとと降り出すような、少し湿り気を帯びた響きです。ジャズメンによってこの冒頭部分の和音の解釈が異なることで知られる、味わい深い進行です。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:ブリッジでは少し明るさを帯びた和音が続き、「愛の言葉に希望を感じた」という歌詞の場面を音楽的に表現しています。最後のBb7で再びAセクションの物憂げな雰囲気へと戻ります。
September in the Rain
George Shearing(ジョージ・シアリング)
ピアノ作品
ジョージ・シアリングのさりげなく洗練されたピアノで、スタンダードをしっとりと聴かせます。
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Harry Warren ハリー・ウォーレン(1893–1981)
アメリカの映画音楽作曲家。イタリア系移民の家庭に生まれ、ハリウッドの黄金期を代表する作曲家として数百曲の映画主題歌を手がけました。「Lullaby of Broadway」「You'll Never Know」など3度アカデミー歌曲賞を受賞し、生涯で42番ものトップ10ヒットを生み出した、映画音楽史上屈指のヒットメーカーです。