Jazz Standard — 1929
ロッキン・チェア
| 作詞 | Hoagy Carmichael(ホーギー・カーマイケル) |
|---|---|
| 作曲 | Hoagy Carmichael(ホーギー・カーマイケル) |
| 制作年 | 1929年 |
| 初演 | 1929年、カーマイケル自身のテスト録音で誕生。翌1930年、ルイ・アームストロング歌唱盤で広く知られる |
| キー | E♭ メジャー |
| 拍子 | 4/4拍子・A-B-C-A1形式(当時としては異例の構成) |
「Rockin' Chair(ロッキン・チェア)」は、「Stardust」や「Georgia On My Mind」で知られるアメリカの作曲家ホーギー・カーマイケルが、1929年に作詞・作曲を手がけた楽曲です。年老いた父親とその息子とのやり取りを、掛け合い(コール・アンド・レスポンス)の形式で描くという、当時としてはユニークな構成が特徴です。一般的なポピュラーソングがAABA形式で作られていたのに対し、この曲はA-B-C-A1という珍しい構成をとっており、音楽的にも異彩を放っています。1930年にはルイ・アームストロングがカーマイケル自身のヴォーカルとともに録音し、世に広く知られるようになりました。また、女性ジャズ・シンガーのミルドレッド・ベイリーはこの曲をテーマソングとして愛用し、「ロッキン・チェア・レディ」の愛称で親しまれました。
※この曲は1920年代アメリカのポピュラー音楽の慣習に沿って書かれており、当時の大衆音楽にしばしば見られたミンストレル・ショー的な表現の影響を受けています。本サイトでは原詞をそのまま掲載せず、老いた父親と息子の温かなユーモアあるやり取りという曲の核となる部分を、現代の言葉で要約してご紹介しています。
歌の情景・意味
揺り椅子に座り、老いを感じながらも軽妙な口調で息子に世話を焼かせる父親と、それに応じる息子との掛け合いを描いた歌です。老いへのユーモラスな諦観と、家族間の親しみのこもったやり取りが同居しており、しんみりしすぎない、どこか微笑ましい雰囲気が魅力です。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。原詞に含まれる当時特有の方言表現などは現代的な標準英語に置き換えています。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:E♭ メジャー 形式:A-B-C-A1(一般的なAABAではなく、C部分が挟まる珍しい構成)
内声の半音進行と予想外の転調が、シンプルな旋律に深みを与えています。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:温かみのあるE♭maj7を軸に進む、揺り椅子の揺れを思わせるゆったりとした進行です。Ab7が一瞬顔を出すことで、単調にならない工夫がされています。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:この曲はブリッジのあとに通常のAではなく、新しいCセクションが挟まれるという珍しい構成をとります。歌詞の父子の掛け合いと連動するように、音楽的にも展開が続いていく作りです。
Town Hall Concert
Louis Armstrong(ルイ・アームストロング)
1947年録音
ニューヨークのタウン・ホールで行われた、ルイ・アームストロングの歴史的コンサートの記録です。
Alone at Montreux
Ray Bryant(レイ・ブライアント)
1972年 / Atlantic
モントルーで録音されたレイ・ブライアントのソロ・ピアノ。ブルース感覚と躍動感が伝わります。
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Hoagy Carmichael ホーギー・カーマイケル(1899–1981)
アメリカ・インディアナ州出身の作曲家・歌手・俳優。法律を学んだのちに音楽の道へ進み、「Stardust」「Georgia On My Mind」「The Nearness of You」など、アメリカン・スタンダードの中でも特に愛される名曲を数多く残しました。飾らない親しみやすいメロディーと、南部的なノスタルジアを感じさせる作風が持ち味です。