Jazz Standard — 1959
レカード・ボサノヴァ
| 作詞 | Luiz Antônio(ルイス・アントニオ)/英語詞:Paul Francis Webster(ポール・フランシス・ウェブスター) |
|---|---|
| 作曲 | Djalma Ferreira(ジャルマ・フェレイラ) |
| 制作年 | 1959年(1962年に楽譜出版) |
| 初演 | ブラジルにてポルトガル語詞で発表後、英語詞版「The Gift!」として広まる |
| キー | D マイナー |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節(AABA形式) |
「Recado Bossa Nova(レカード・ボサノヴァ)」は、ブラジルの作曲家ジャルマ・フェレイラが1959年頃に手がけたボサノヴァの名曲です。「レカード」とはポルトガル語で「伝言」「言付け」を意味し、原詞はルイス・アントニオによるポルトガル語で書かれました。のちにアメリカの作詞家ポール・フランシス・ウェブスターが英語詞を手がけ、「The Gift!(贈り物)」というタイトルでも親しまれています。マイナー調の物悲しくも情熱的なメロディーは、ボサノヴァらしい軽やかなリズムと組み合わさり、器楽曲としても歌ものとしても広く演奏されてきました。1960年代にはハンク・モブレーをはじめとする多くのジャズ・ミュージシャンに取り上げられ、ボサノヴァ・ジャズの定番曲として定着しています。
歌の情景・意味
英語詞「The Gift!」では、恋人からもらった愛そのものを人生でかけがえのない「贈り物」として歌います。去っていった相手であっても、その人と過ごした時間や与えられた愛情そのものに感謝し、心の中で大切にし続けるという内容です。悲しみよりも、愛を経験できたことへの静かな感謝が全体を貫いており、ボサノヴァらしい抑制のきいた情感表現が特徴です。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:D マイナー 形式:AABA(32小節)
マイナー・キーらしい切なさと、ボサノヴァ特有のなめらかな半音進行が魅力です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:冒頭のDm7からG7への流れは、短調ならではのもの悲しい響きです。難しく考えず「マイナーの中にも温かみがある」と感じながら聴くと、ボサノヴァらしい魅力が伝わってきます。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:ブリッジでは一時的に明るい響き(Fmaj7・Gmaj7)が顔をのぞかせ、その後また元の切ない雰囲気に戻っていきます。この「光と影」の移り変わりが、この曲ならではの聴きどころです。
Dippin'
Hank Mobley(ハンク・モブレー)
1965年 / Blue Note
ハンク・モブレーのやわらかなテナーが楽しめる、ブルーノートの人気作。ファンキーなリズムが心地よいです。
On Fire
Barney Kessel(バーニー・ケッセル)
1965年 / Emarcy
バーニー・ケッセルがライヴで聴かせる、熱のこもったギター。トリオの一体感が魅力です。
Autumn Leaves
Manhattan Jazz Quintet(マンハッタン・ジャズ・クインテット)
1980年代録音
日本で人気を集めたマンハッタン・ジャズ・クインテットが、スタンダードを洗練された響きで聴かせます。
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Djalma Ferreira ジャルマ・フェレイラ(1932–2004)
ブラジル・リオデジャネイロ出身の作曲家・ギタリスト。ボサノヴァ黎明期に活躍し、「Recado Bossa Nova」の他にも数多くの楽曲を手がけました。作詞家ルイス・アントニオとのコンビでポルトガル語による歌詞を生み出す一方、アメリカの音楽出版社を通じて英語詞版も制作され、ブラジル国外のジャズ・シーンにもボサノヴァの魅力を広める役割を果たしました。