Jazz Standard — 1945
アウト・オブ・ディス・ワールド
| 作詞 | Johnny Mercer(ジョニー・マーサー) |
|---|---|
| 作曲 | Harold Arlen(ハロルド・アーレン) |
| 制作年 | 1945年 |
| 初演 | 映画『Out of This World』(1945年)主題歌 |
| キー | Eb major(原曲) |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節形式 |
「Out Of This World」は1945年、作曲家ハロルド・アーレンと作詞家ジョニー・マーサーによって書かれ、同名映画『Out of This World』の主題歌として発表されました。壮大でロマンティックな旋律が特徴で、恋する気持ちの高揚感を宇宙的なスケールで表現しています。ジャズの世界では、1962年にジョン・コルトレーンがモーダルな解釈を加えて録音したことで新たな注目を集め、原曲の持つ甘美さとは異なる、神秘的で瞑想的な魅力を持つ楽曲としても再発見されました。歌詞のロマンティシズムと演奏の自由度の高さ、両方の魅力を兼ね備えた一曲です。
歌の情景・意味
歌の主人公は、恋する相手のことを思うと、まるで地上を離れて宇宙へ飛び出してしまったかのような、途方もない高揚感に包まれると歌います。「Out of this world(この世のものとは思えない)」という言葉通り、日常のスケールを超えた壮大な感情として恋心を表現しているのがこの曲の特徴です。抑えきれないほどの幸福感と驚きが、雄大なメロディに乗せて歌われます。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:Eb major 形式:32小節
広がりのあるメジャー7thコードを軸に、壮大でロマンティックな響きを作る進行です。コルトレーンのモーダルな解釈でも知られています。
前半(1〜8小節)
▶ ポイント:Ebmaj7の広がりのある響きが、宇宙的なスケール感を演出します。急がず、じっくりと音を伸ばして聴かせるように演奏するのがおすすめです。
後半(9〜16小節)
▶ ポイント:Abmaj7からAbm6への移行が、瞬間的に神秘的な陰影を加えます。この一瞬の翳りが、曲全体の壮大さをより引き立てます。
Rah
Mark Murphy(マーク・マーフィー)
1961年 / Riverside
マーク・マーフィーの出世作。しなやかな歌声とスキャットで、ジャズ・ヴォーカルの粋を聴かせます。
Coltrane
John Coltrane(ジョン・コルトレーン)
1957年 / Prestige
コルトレーンがプレスティッジで録音した、初期のリーダー作。のちの飛躍を予感させる意欲的な演奏です。
Live in Seattle
John Coltrane(ジョン・コルトレーン)
1965年録音
コルトレーンが後期の熱気あふれる演奏を繰り広げる、シアトルでのライヴ録音です。
Latin Escapade
George Shearing(ジョージ・シアリング)
1958年 / MGM
ジョージ・シアリングがラテンのリズムを取り入れた作品。洗練された響きが魅力です。
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Harold Arlen ハロルド・アーレン(1905–1986)
ニューヨーク州バッファロー生まれの作曲家。牧師の息子として教会音楽に親しみながら育ち、後にブルースやジャズの要素を巧みに取り入れた独自の作風を確立しました。「Over the Rainbow」で知られる『オズの魔法使い』の音楽をはじめ、数多くの映画音楽やポピュラーソングを手がけ、アメリカン・ソングブックを代表する作曲家のひとりとして高く評価されています。