Jazz Standard — 1960
ワン・ノート・サンバ
| 作詞 | Newton Mendonça(ニュートン・メンドンサ)/英語詞:Jon Hendricks(ジョン・ヘンドリックス) |
|---|---|
| 作曲 | Antônio Carlos Jobim(アントニオ・カルロス・ジョビン) |
| 制作年 | 1960年(原題「Samba de Uma Nota Só」) |
| 初演 | ブラジルで発表後、ボサノヴァの代表曲として世界的に広まる |
| キー | D major(原曲) |
| 拍子 | 4/4拍子・ボサノヴァ形式 |
「One Note Samba(原題:Samba de Uma Nota Só)」は1960年、ブラジルの作曲家アントニオ・カルロス・ジョビンが作曲し、ニュートン・メンドンサが詞をつけた楽曲です。タイトルの通り、ほとんど一つの音だけでメロディを紡ぎながら、その下で和音が次々と移り変わっていくという、大変ユニークな構成で知られています。1962年にはスタン・ゲッツとジョアン・ジルベルトによる歴史的アルバム『Getz/Gilberto』にも収録され、ボサノヴァ・ブームを牽引した一曲として世界的に有名になりました。英語詞はジョン・ヘンドリックスが手がけ、ジャズ・ヴォーカリストにも広く愛唱されています。
歌の情景・意味
歌詞は、この曲自体の音楽的な仕掛けを面白おかしく歌うという、少し変わった内容になっています。「私はこの一つの音がとても好きだ、他にはいらない」と歌いながらも、実は下で鳴っているコードは目まぐるしく変化していく――そんな「シンプルに見えて実は奥深い」音楽そのものへの愛情や遊び心が、軽やかなサンバのリズムに乗せて表現されています。恋愛の駆け引きになぞらえながら、一つのものに専念することの豊かさをユーモラスに描いた、洒落た一曲です。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:D major 形式:ボサノヴァ32小節
メロディはほぼ一音(D音)のまま保たれ、その下でコードだけが半音階的に移り変わっていく、非常に個性的な仕組みです。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:メロディの音はほとんど変わらないのに、下のコードだけがどんどん移り変わっていきます。「同じ言葉を、違う声色で言ってみる」ような面白さを感じながら聴くのがおすすめです。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:ブリッジでは一時的にDメジャーから離れ、少し違う世界を見せてくれます。ボサノヴァ特有の軽やかなスウィング感を大切にしながら弾くと雰囲気が出ます。
The Composer of Desafinado, Plays
Antonio Carlos Jobim(アントニオ・カルロス・ジョビン)
1963年 / Verve
ボサノヴァの作曲家ジョビンが、自らピアノを弾きながら名曲を演奏する一枚です。
Francis Albert Sinatra & Antonio Carlos Jobim
Frank Sinatra & Antonio Carlos Jobim(フランク・シナトラ&アントニオ・カルロス・ジョビン)
1967年 / Reprise
シナトラとジョビンが共演した、ささやくような歌声のボサノヴァ・アルバムです。
Ella Abraça Jobim
Ella Fitzgerald(エラ・フィッツジェラルド)
1981年 / Pablo
エラがジョビンの名曲を歌った作品。やわらかなボサノヴァのリズムの上で、自在な歌声が楽しめます。
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Antônio Carlos Jobim アントニオ・カルロス・ジョビン(1927–1994)
ブラジル・リオデジャネイロ生まれの作曲家・ピアニスト。ボサノヴァというジャンルを世界に広めた中心人物として知られ、「イパネマの娘」「Corcovado」など数多くの名曲を生み出しました。ブラジル音楽の持つ繊細なリズムと、洗練された和声感覚を融合させた独自のスタイルは、ジャズやポピュラー音楽に大きな影響を与え続けています。