Jazz Standard — 1938 / 1940
ザ・ニアネス・オブ・ユー
| 作詞 | Ned Washington(ネッド・ワシントン) |
|---|---|
| 作曲 | Hoagy Carmichael(ホーギー・カーマイケル) |
| 制作年 | 1938年作曲、1940年発表 |
| 初演 | 1940年、複数の歌手によりラジオ・映画音楽として紹介された後、幅広く歌われるようになったバラード |
| キー | 変ホ長調(E♭) |
| 拍子 | 4/4拍子・AABA形式(32小節) |
「The Nearness of You(ザ・ニアネス・オブ・ユー)」は、作曲家ホーギー・カーマイケルと作詞家ネッド・ワシントンが手がけたバラードです。1938年に作曲された後、1940年に映画音楽として紹介されると幅広い歌手・演奏家に取り上げられるようになりました。派手な言葉を使わず、そばにいてくれることそのものの尊さを静かに歌う内容が特徴で、テンポの速いスウィングとは対照的に、ゆったりとした情感を大切にする演奏が多いのも魅力です。60代以上の方には、ラジオやジャズ喫茶で長く親しまれてきた定番の一曲として記憶されている方も多いでしょう。
歌の情景・意味
語り手は、月明かりや星空といったロマンチックな情景そのものを求めているのではない、と歌います。欲しいのはただ、あなたがそばにいてくれること。景色や雰囲気は二の次で、大切な人の気配、その存在感こそがかけがえのないものだという、素朴で誠実な愛の告白です。飾らない言葉で綴られているからこそ、年齢を重ねた聴き手ほど、その静かな深みが心に響く一曲といえます。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:E♭ 形式:AABA(32小節)
穏やかに動く内声(コードの中の音)の変化が美しく、バラードとしての表情を豊かにしています。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:Ebmaj7からCm7への流れが、この曲の穏やかな雰囲気を作っています。難しく考えず、ゆったりと呼吸するように聴くのがおすすめです。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:ブリッジでAbmaj7へ一時的に転じることで、少し違う色合いの景色が開けます。最後にまた元のEbmaj7へ戻る安心感も味わいどころです。
Nice 'n' Easy
Frank Sinatra(フランク・シナトラ)
1960年 / Capitol
ネルソン・リドルの編曲で、くつろいだ雰囲気のスタンダードを歌ったシナトラの人気作です。
The Nearness of You
Helen Merrill(ヘレン・メリル)
ヴォーカル作品
ささやくようなヘレン・メリルの歌声で、バラードをじっくり味わえる一枚です。
Original Gerry Mulligan Quartet
Gerry Mulligan(ジェリー・マリガン)
1952〜53年録音
ピアノのいないカルテットで知られるマリガンの初期録音。軽やかで風通しのよいアンサンブルが魅力です。
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Hoagy Carmichael ホーギー・カーマイケル(1899–1981)
インディアナ州出身の作曲家・歌手・俳優。「Stardust(スターダスト)」をはじめ数々のジャズ・スタンダードを生み出したアメリカン・ソングブックを代表する作曲家の一人です。ポピュラー音楽の作曲家でありながら映画俳優としても活躍し、その飾らない人柄が楽曲にも表れていると言われています。