Jazz Standard — 1949
マイ・フーリッシュ・ハート
| 作詞 | Ned Washington(ネッド・ワシントン) |
|---|---|
| 作曲 | Victor Young(ヴィクター・ヤング) |
| 制作年 | 1949年 |
| 初演 | 映画「My Foolish Heart」主題歌として1949年公開 |
| キー | ハ長調(演奏により異なる) |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節AABA形式 |
「My Foolish Heart」は、1949年公開の映画「My Foolish Heart」の主題歌として書かれた曲です。作曲はヴィクター・ヤング、作詞はネッド・ワシントンによるもので、この年のアカデミー歌曲賞にノミネートされました。理性では抑えられない恋心の危うさを、静かで美しいメロディーに乗せて歌ったこの曲は、映画公開後まもなくジャズ・ミュージシャンたちの間で広く演奏されるようになり、今日では最も愛されるジャズ・バラードのひとつとなっています。特にビル・エヴァンスによる演奏は、この曲の代表的な解釈として知られています。
歌の情景・意味
また同じ過ちを繰り返すかもしれないとわかっていながら、それでも恋に落ちてしまう自分自身への戸惑いを歌っています。理性は「気をつけて」と警告するのに、心はどうしても抑えられない――そんな愚かしいまでの心の動きを、「愚かな心(My Foolish Heart)」という言葉に込めて表現しています。切なさと自嘲、そしてそれでも止められない恋の甘美さが同居した、繊細な感情の機微が描かれています。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:C 形式:AABA
穏やかなメジャー・コードに繊細なテンションが加わる、ジャズ・ヴォーカリストに愛される美しい進行です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:Cmaj7から始まり、次々とツーファイブが連なる流れるような進行です。5〜6小節目のEm7→A7が、切なさをほんのり添えています。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:Fm6の一瞬の翳りが、理性と感情の間で揺れる心情を音楽的に表現しています。
Victor Young ヴィクター・ヤング(1900–1956)
アメリカの作曲家・指揮者。「Stella by Starlight」「Golden Earrings」など数々の映画音楽の名曲を手がけました。生涯に300本以上の映画音楽を作曲し、アカデミー歌曲賞を含む数多くのノミネートを受けた、ハリウッド映画音楽黄金期を代表する作曲家の一人です。