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Jazz Standard — 1929

Mean to Me

お気に入り

ミーン・トゥ・ミー

作詞Roy Turk(ロイ・ターク)
作曲Fred E. Ahlert(フレッド・E・アラート)
制作年1929年
初演1929年発表のポピュラーソング。以後、多くのジャズ・ヴォーカリストに歌い継がれる
キー変ホ長調(演奏により異なる)
拍子4/4拍子・32小節AABA形式

「Mean to Me」は、1929年に作曲家フレッド・E・アラートと作詞家ロイ・ターク(この2人は「I'll Get By」など数々のヒット曲を共作したコンビとしても知られています)によって書かれた曲です。冷たくつれない態度を取る恋人に対して、それでも離れられずにいる切ない胸の内を歌ったナンバーで、発表以来ビリー・ホリデイをはじめ多くのジャズ・ヴォーカリストに愛されてきました。シンプルながらも心情の機微をすくい取った歌詞と、歌いやすいメロディーラインが、長く愛される理由となっています。

歌の情景・意味

相手はいつも冷たく、素っ気ない態度ばかり。それなのに、なぜか離れることができず、心は相手のもとへと引き寄せられてしまう――そんな報われない恋の切なさを歌っています。「なぜあなたは私にだけそんなに意地悪なの」と問いかけながらも、根底には深い愛情がにじむ、複雑な感情が丁寧に描かれています。

※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。

You never say a kind word when I walk into the room
Your eyes look right on past me like I'm hardly there at all
Why do you treat me coldly when I only long to stay
Close beside you always, come what trouble may
I could find a kinder love if I would look around
But somehow this unkindness is the only love I've found
So go ahead and hurt me, say the things that wound me so
I'll keep on loving you, however mean you are to me

キー:E♭ 形式:AABA
典型的なジャズ・スタンダードのツーファイブワン進行を基本にした、演奏しやすい構成です。

A セクション(1〜8小節)

E♭maj7
Cm7
Fm7
B♭7
E♭maj7
Cm7
Fm7
B♭7

▶ ポイント:E♭maj7→Cm7→Fm7→B♭7という循環コードが2度繰り返される、覚えやすく親しみやすい構成です。

B セクション(ブリッジ)

Gm7
C7
Fm7
B♭7
E♭maj7
Cm7
Fm7
B♭7

▶ ポイント:ブリッジの前半で少し違う響きを見せつつ、後半はA セクションと同じ進行に戻り、自然に主題へと帰っていきます。

1

Mean to Me

Billie Holiday(ビリー・ホリデイ)

編集盤

ビリー・ホリデイの歌を収めた一枚。軽やかなスウィングに乗った名唱が聴けます。

2

The Modern Sound of Betty Carter

Betty Carter(ベティ・カーター)

1960年 / ABC-Paramount

大胆な節回しで知られるベティ・カーターの初期作。独創的で躍動感のある歌唱が光ります。

3

Barney Kessel & Friends

Barney Kessel(バーニー・ケッセル)

編集盤

モダン・ジャズ・ギターの名手ケッセルが、仲間たちと楽しんだセッションを収めた作品です。

4

The Paul Desmond Quartet Live

Paul Desmond(ポール・デスモンド)

1975年録音

「テイク・ファイヴ」の作者デスモンドのライヴ。ドライで柔らかなアルトが、穏やかに歌います。

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Fred E. Ahlert フレッド・E・アラート(1892–1953)

アメリカの作曲家。作詞家ロイ・タークとのコンビで「I'll Get By」「Walkin' My Baby Back Home」など数多くのヒット曲を生み出しました。ティン・パン・アレー期を代表する作曲家の一人で、覚えやすく歌いやすいメロディー作りに定評がありました。