Jazz Standard — 1925
マンハッタン
| 作詞 | Lorenz Hart(ロレンツ・ハート) |
|---|---|
| 作曲 | Richard Rodgers(リチャード・ロジャース) |
| 制作年 | 1925年 |
| 初演 | レビュー「The Garrick Gaieties」劇中歌として1925年ブロードウェイ初演 |
| キー | 変ホ長調(演奏により異なる) |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節AABA形式 |
「Manhattan」は、リチャード・ロジャースとロレンツ・ハートという名コンビが世に送り出した最初期のヒット曲のひとつです。1925年のレビュー「The Garrick Gaieties」の中で歌われ、当時まだ無名だった若い2人の名を一躍広める出世作となりました。お金をかけずとも、地下鉄に乗ってニューヨークの街角を巡るだけで十分楽しいデートになる――という等身大の恋人たちの姿を、ユーモラスな言葉遊びとともに描いています。ロジャース&ハートらしい軽快なメロディーと機知に富んだ歌詞が光る、都会讃歌の傑作です。
歌の情景・意味
高級レストランや豪華な旅行など望むべくもない、ふところ寂しい若い恋人たちが主人公です。それでも二人はマンハッタンの街を歩き、公園のベンチに腰かけ、地下鉄に揺られながら、身近な風景の中に楽しみを見出していきます。お金がなくても、隣に好きな人がいれば街そのものがロマンチックな舞台になる――そんな軽やかで前向きな恋の情景が、街の地名や名所を織り込みながら生き生きと描かれています。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:E♭ 形式:AABA
1920年代らしい軽快なツーファイブ進行が随所に現れる、歩くようなリズム感を持つ曲です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:Fm7→B♭7というツーファイブが繰り返し登場します。この動きが、街を歩くような軽やかなリズム感を生んでいます。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:ブリッジでは一時的にB♭のキーへ近づき、少し違う景色を見せてから、A セクションへ戻っていきます。
Night in Manhattan
Lee Wiley(リー・ワイリー)
1951年 / Columbia
リー・ワイリーの代表作。少しハスキーで品のある歌声が、ニューヨークの夜を描きます。
Live at Birdland
Carol Sloane(キャロル・スローン)
ライヴ録音
品のある歌声で知られるキャロル・スローンのライヴ。スタンダードを丁寧に歌い上げています。
Gerry Mulligan
Gerry Mulligan(ジェリー・マリガン)
編集盤
ウェスト・コーストを代表するバリトン奏者ジェリー・マリガンの作品。軽やかでクールなサウンドです。
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Richard Rodgers リチャード・ロジャース(1902–1979)
アメリカの作曲家。作詞家ロレンツ・ハートとのコンビで数々のブロードウェイ・ヒットを生み出した後、ハートの死後はオスカー・ハマースタイン2世と組み、「サウンド・オブ・ミュージック」など数々のミュージカル史に残る名作を手がけました。20世紀アメリカ音楽劇を代表する作曲家のひとりです。