Jazz Standard — 1935
ララバイ・オブ・ブロードウェイ
| 作詞 | Al Dubin(アル・デュービン) |
|---|---|
| 作曲 | Harry Warren(ハリー・ウォーレン) |
| 制作年 | 1935年 |
| 初演 | 映画『Gold Diggers of 1935』(1935年)にて使用。同年のアカデミー歌曲賞を受賞 |
| キー | Cメジャー(演奏によりB♭メジャーなども使用) |
| 拍子 | 4/4拍子・変則的なAABA形式 |
「Lullaby of Broadway」は、1935年公開の映画『Gold Diggers of 1935』のためにハリー・ウォーレンとアル・デュービンが書いた楽曲で、同年のアカデミー歌曲賞を受賞しました。映画の中では、振付師バスビー・バークレーによる壮大で幾何学的なダンスシーンとともに使用され、映画史に残る名場面として今なお語り継がれています。「子守唄」という題名でありながら、実際には昼夜逆転して眠らない不夜城ブロードウェイの喧騒を皮肉たっぷりに描いた、都会的でウィットに富んだ一曲です。
歌の情景・意味
歌の主人公は、ブロードウェイに生きる一人の女性の一日を、逆さまの視点から描いています。一般的な人々が眠りにつく夜が更けてから、彼女の一日はようやく始まります。夜通しナイトクラブで踊り歌い、朝日が昇る頃にようやく眠りにつく――そんな昼夜が逆転した生活を、「子守唄」というタイトルで皮肉たっぷりに歌っているのです。眠らない街ブロードウェイの熱気と、その裏にある独特の生活リズムを鮮やかに描いた、都会讃歌とも言える一曲です。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:Cメジャー 形式:変則AABA
ミュージカル映画の壮大なダンスナンバーらしい、堂々としたコード進行が特徴です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:明快で力強い進行が、行進曲のような堂々とした雰囲気を生み出し、映画のダンスシーンの華やかさを彷彿とさせます。
B セクション(展開部)
▶ ポイント:「Fmaj7 → Fm6」の移り変わりが、夜が更けていく街の情景に、わずかな陰影を添えています。
Ben Webster Meets Oscar Peterson
Ben Webster & Oscar Peterson(ベン・ウェブスター&オスカー・ピーターソン)
1959年 / Verve
ウェブスターの温かいテナーと、ピーターソン・トリオの共演。バラードの美しさが際立つ名盤です。
Kenny Drew Trio
Kenny Drew(ケニー・ドリュー)
1956年 / Riverside
ケニー・ドリューのアメリカ時代のトリオ作。歯切れよくスウィングするピアノが楽しめます。
All the Hits and More 1928–35
Dorsey Brothers Orchestra(ドーシー・ブラザーズ・オーケストラ)
1928〜35年録音
トミーとジミーのドーシー兄弟が率いた楽団のヒット曲集。スウィング前夜の華やかな演奏です。
名盤・名演のリンクはAmazonアソシエイト・リンクです。
Amazonのアソシエイトとして、ジャズ・スタンダード事典は適格販売により収入を得ています。
Harry Warren ハリー・ウォーレン(1893–1981)
アメリカの作曲家で、1930年代のハリウッド・ミュージカル映画の黄金期を支えた立役者の一人です。生涯で3度アカデミー歌曲賞を受賞しており、「42nd Street」「You'll Never Know」など数多くのヒット曲を生み出しました。イタリア移民の家庭に生まれ、独学で音楽を学んだ苦労人としても知られています。