Jazz Standard — 1928
ラブ・ミー・オア・リーヴ・ミー
| 作詞 | Gus Kahn(ガス・カーン) |
|---|---|
| 作曲 | Walter Donaldson(ウォルター・ドナルドソン) |
| 制作年 | 1928年 |
| 初演 | ミュージカル『Whoopee!』(1928年ブロードウェイ初演)にてルース・エッティングが歌唱 |
| キー | Cマイナー(演奏によりEマイナーなども使用) |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節・AABA形式 |
「Love Me or Leave Me」は、1928年のブロードウェイ・ミュージカル『Whoopee!』のためにウォルター・ドナルドソンとガス・カーンが書いた楽曲です。マイナー調の力強いメロディに、愛に対する妥協のない覚悟を綴った歌詞が乗る、当時としては珍しく気迫のこもったラブソングとして話題を呼びました。1955年には、この曲名を冠したドリス・デイ主演の伝記映画も制作されるなど、時代を超えて愛され続けています。ニーナ・シモンをはじめ、多くのジャズ・ヴォーカリストがこの曲の持つ緊張感と情熱を魅力的に表現してきました。
歌の情景・意味
歌の主人公は、恋人に向かって、はっきりとした選択を迫っています。「私を愛するか、それとも去るか、どちらかにしてほしい」――中途半端な関係や、片手間の愛情には満足できない、という強い意志が歌詞全体に貫かれています。誰かと分かち合うくらいなら、いっそ一人でいた方がまし――そんな、自尊心と誇りを持った、凛とした女性像が浮かび上がる一曲です。甘さよりも強さを感じさせる、他のラブソングとは一線を画す、骨太な魅力を持っています。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:Cマイナー 形式:AABA(32小節)
短調ならではの緊張感のある響きが、歌詞の強い意志と見事に呼応しています。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:短調のコードが繰り返されることで、揺るぎない決意のような、力強く一貫した雰囲気が生まれています。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:ブリッジで一時的に長調(メジャー)へと明るく転じることで、「あなたの愛が欲しい」という切実な願いがより際立って聞こえます。
The Quintessential Billie Holiday Vol. 1
Billie Holiday(ビリー・ホリデイ)
1933〜35年録音
テディ・ウィルソンらと組んだ若き日のビリーの録音集。みずみずしく軽やかな歌声が聴けます。
Love Me or Leave Me
Gerry Mulligan(ジェリー・マリガン)
編集盤
バリトン・サックスのジェリー・マリガンの演奏を収めた一枚。軽やかで洒落たサウンドが魅力です。
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Walter Donaldson ウォルター・ドナルドソン(1893–1947)
アメリカの作曲家で、1920年代から30年代にかけて、ティン・パン・アレーで最も多作かつ人気のあった作曲家の一人です。作詞家ガス・カーンとのコンビでは、「My Blue Heaven」「Makin' Whoopee」など数多くのヒット曲を生み出しました。シンプルながらも印象に残る、キャッチーなメロディを作る才能に長けていました。