Jazz Standard — 1955
ラブ・イズ・ア・メニー・スプレンダード・シング
| 作詞 | Paul Francis Webster(ポール・フランシス・ウェブスター) |
|---|---|
| 作曲 | Sammy Fain(サミー・フェイン) |
| 制作年 | 1955年 |
| 初演 | 同名映画『慕情(Love Is a Many-Splendored Thing)』(1955年)の主題歌として使用。翌1956年のアカデミー歌曲賞を受賞 |
| キー | E♭メジャー(演奏によりFメジャーなども使用) |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節・AABA形式 |
「Love Is a Many-Splendored Thing」は、1955年公開の映画『慕情』のためにサミー・フェインとポール・フランシス・ウェブスターが書いた主題歌です。香港を舞台にした異文化間の悲恋を描いたこの映画は大ヒットを記録し、主題歌も翌1956年のアカデミー歌曲賞を受賞するなど、映画とともに世界的な人気を博しました。「Many-Splendored(数多くの輝きを持つ)」という言葉が示す通り、愛の持つ様々な美しい側面を壮大なメロディで歌い上げる、スケールの大きなラブソングです。
歌の情景・意味
歌の主人公は、愛というものが持つ、数え切れないほど豊かな輝きについて歌っています。空の星々、木々を渡る春の風、心の中に生まれる思いやりの気持ち――そうした身の回りのあらゆる美しいものの中に、愛は姿を変えて宿っているのだと歌います。恋の始まりや終わりを描く多くのスタンダード曲とは異なり、この曲は愛そのものを一つの壮大な自然現象や宇宙的な力として讃える、詩的でスケールの大きな一曲です。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:E♭メジャー 形式:AABA(32小節)
雄大なメロディを支える、映画音楽らしいドラマティックなコード進行が特徴です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:主和音を中心に安定感のある進行で、映画音楽らしい堂々としたスケールの大きさを感じさせます。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:「A♭maj7 → A♭m6」の移り変わりが、歌詞に描かれる「口づけと静寂」の場面のような、感情の高まりを繊細に彩ります。
After Hours with Miss D / For Those in Love
Dinah Washington(ダイナ・ワシントン)
1954〜55年 / EmArcy
ダイナ・ワシントンのジャズ寄りの2作品をまとめた一枚。ブルース仕込みの力強い歌声が光ります。
Sinatra at the Sands
Frank Sinatra(フランク・シナトラ)
1966年 / Reprise
カウント・ベイシー楽団と共演した、ラスベガスでのライヴ名盤。円熟したシナトラの歌と語りが楽しめます。
Ultimate Nat King Cole
Nat King Cole(ナット・キング・コール)
編集盤
ナット・キング・コールの代表曲を集めたベスト盤。ビロードのような歌声で、名曲の数々が楽しめます。
Study in Brown
Clifford Brown & Max Roach(クリフォード・ブラウン&マックス・ローチ)
1955年 / EmArcy
ブラウン=ローチ・クインテットの代表作。輝くトランペットと疾走感あふれるハード・バップの名演が並びます。
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Sammy Fain サミー・フェイン(1902–1989)
アメリカの作曲家で、映画音楽の分野で数多くの功績を残しました。生涯で2度アカデミー歌曲賞を受賞しており、「Secret Love」(映画『カラミティ・ジェーン』)でも受賞を果たしています。ロマンティックで覚えやすい、大衆に愛されるメロディを生み出す才能に長けた作曲家として知られています。