Jazz Standard — 1919
ルック・フォー・ザ・シルバー・ライニング
| 作詞 | B.G. DeSylva(B・G・デシルヴァ) |
|---|---|
| 作曲 | Jerome Kern(ジェローム・カーン) |
| 制作年 | 1919年(1920年のミュージカル『Sally』に使用) |
| 初演 | ミュージカル『Sally』(1920年ブロードウェイ初演)にてマリリン・ミラーが歌唱 |
| キー | Fメジャー(演奏によりCメジャーなども使用) |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節・AABA形式 |
「Look for the Silver Lining」は、1919年にジェローム・カーンが作曲し、翌1920年のミュージカル『Sally』に使われて広く知られるようになった楽曲です。「Silver Lining(銀色の裏地)」とは、雲の切れ間から光が差し込む様子を表す英語の慣用句で、「どんな困難にも希望の光がある」という意味を持ちます。第一次世界大戦後という時代背景の中で、人々の心を励ますメッセージソングとして大きな共感を呼び、以来、明るさと希望を歌う定番曲として長く愛され続けています。
歌の情景・意味
歌の主人公は、悩みや心配事に押しつぶされそうになっている誰かに向かって、優しく語りかけています。雲がどれほど厚く空を覆っていても、その裏側にはいつも銀色に輝く光があるのだから、下ばかり見ていないで、その希望の光を探してみましょう――というのがこの歌の中心的なメッセージです。恋の歌ではなく、人生そのものへの前向きな励ましを歌った、シンプルながら普遍的な力を持つ一曲です。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:Fメジャー 形式:AABA(32小節)
明るく親しみやすいコード進行で、多くのジャズ・ミュージシャンが即興演奏の練習曲としても好んで使う曲です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:「Fmaj7 → Dm7 → Gm7 → C7」は「循環コード」と呼ばれる、ジャズの基本パターンの一つです。多くの曲で使われる型なので、覚えておくと他の曲を聴くときにも役立ちます。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:「Bbmaj7 → Bbm6」の移り変わりは、明るい表情の中にほんの一瞬だけ翳りが差すような響きです。歌詞の「悩みを乗り越える」というテーマとよく合っています。
Chet Baker Sings
Chet Baker(チェット・ベイカー)
1954〜56年 / Pacific Jazz
中性的で柔らかな歌声とトランペットで、多くのファンを生んだ代表作。気だるく甘い空気が全編を包みます。
The Glory of Alberta Hunter
Alberta Hunter(アルバータ・ハンター)
1982年 / Columbia
80歳を超えて復活したブルース歌手アルバータ・ハンターの作品。味わい深い歌声が胸を打ちます。
Original Album Series
Aretha Franklin(アレサ・フランクリン)
編集盤(5CD)
「ソウルの女王」アレサ・フランクリンの名盤をまとめたセット。圧倒的な歌声を存分に味わえます。
Dave Brubeck Quartet
Dave Brubeck(デイヴ・ブルーベック)
編集盤
「テイク・ファイヴ」で知られるデイヴ・ブルーベック・カルテットの作品。知的で親しみやすい演奏です。
名盤・名演のリンクはAmazonアソシエイト・リンクです。
Amazonのアソシエイトとして、ジャズ・スタンダード事典は適格販売により収入を得ています。
Jerome Kern ジェローム・カーン(1885–1945)
アメリカのミュージカル音楽の礎を築いた作曲家の一人で、代表作『Show Boat(ショウ・ボート)』は近代ミュージカルの原点とされています。ヨーロッパのオペレッタとアメリカのポピュラー音楽を融合させた、優雅で流麗なメロディを得意とし、「Smoke Gets in Your Eyes」「All the Things You Are」など、数多くのジャズ・スタンダードの原曲を生み出しました。