Jazz Standard — 1933
レッツ・フォール・イン・ラブ
| 作詞 | Ted Koehler(テッド・コーラー) |
|---|---|
| 作曲 | Harold Arlen(ハロルド・アーレン) |
| 制作年 | 1933年 |
| 初演 | 同名映画『Let's Fall in Love』(1933年)の主題歌として使用 |
| キー | Gメジャー(演奏によりE♭メジャーなども使用) |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節・AABA形式 |
「Let's Fall in Love」は、1933年公開の同名映画のためにハロルド・アーレンとテッド・コーラーが書いた楽曲です。当時ハリウッド映画のために数多くのヒット曲を生み出していた二人らしい、軽快で親しみやすいメロディが特徴で、映画公開後すぐにスタンダードとして定着しました。恋の始まりの高揚感を、シンプルでありながら魅力的な旋律で表現しており、以来数え切れないほどのジャズ・ミュージシャンやヴォーカリストによって取り上げられ続けています。難しい理屈抜きに、聴くだけで心が弾むような、愛すべき一曲です。
歌の情景・意味
歌の主人公は、目の前にいる相手に向かって、率直でまっすぐな言葉で恋に落ちようと誘いかけています。難しい駆け引きも、遠回しな言い方も必要ありません。小鳥がさえずり合うように、自然の摂理に従って二人も恋に落ちればいい――そんな屈託のない明るさとユーモアが、歌詞全体に満ちています。複雑な事情や葛藤のある恋の歌が多い中で、この曲はただひたすらに、恋の楽しさと始まりの喜びを歌い上げる、爽やかな魅力を持っています。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:Gメジャー 形式:AABA(32小節)
シンプルで覚えやすいコード進行が、この曲の親しみやすさを支えています。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:「Gmaj7 → Em7 → Am7 → D7」は、いわゆる王道進行の一つです。安心感のある響きが、この曲の明るく開放的な雰囲気にぴったり合っています。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:「Cmaj7 → Cm6」は、明るさから一瞬だけ切なさがのぞく、印象的な色付けです。この一瞬の陰影がブリッジに深みを与えます。
The Verve Years 1957–1962
Anita O'Day(アニタ・オデイ)
編集盤
アニタ・オデイがヴァーヴで残した録音をまとめた作品。小気味よいスウィングとスキャットが楽しめます。
Duke Ellington & John Coltrane
Duke Ellington & John Coltrane(デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン)
1962年 / Impulse!
世代の違う二人の巨匠が共演した名盤。エリントンの品格あるピアノに、コルトレーンが優しく寄り添います。
Ben Webster Meets Oscar Peterson
Ben Webster & Oscar Peterson(ベン・ウェブスター&オスカー・ピーターソン)
1959年 / Verve
ウェブスターの温かいテナーと、ピーターソン・トリオの共演。バラードの美しさが際立つ名盤です。
Stéphane Grappelli
Stéphane Grappelli(ステファン・グラッペリ)
編集盤
ジャズ・ヴァイオリンの第一人者グラッペリの作品。優雅でよくスウィングする演奏です。
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Harold Arlen ハロルド・アーレン(1905–1986)
『オズの魔法使』の「Over the Rainbow」で知られるアメリカの作曲家。ブルースやゴスペルの影響を受けた憂いのあるメロディを得意とする一方で、この曲のように明るく軽快な楽曲も数多く手がけており、その作風の幅広さがアーレンの大きな魅力の一つです。作詞家テッド・コーラーとは、1930年代を通じて数多くのヒット曲を共作しました。