Jazz Standard — 1945
ローラ
| 作詞 | Johnny Mercer(ジョニー・マーサー) |
|---|---|
| 作曲 | David Raksin(デヴィッド・ラクシン) |
| 制作年 | 1944年(映画テーマ曲として)/1945年(歌詞付与) |
| 初演 | 映画『ローラ殺人事件(Laura)』(1944年)のテーマ曲として使用。翌1945年にマーサーが歌詞を付けて発表 |
| キー | E♭メジャー(演奏によりCメジャーなども使用) |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節・AABA形式 |
「Laura」は、1944年公開のフィルム・ノワール映画『ローラ殺人事件』のためにデヴィッド・ラクシンが書いたテーマ曲です。行方不明になった謎めいた女性ローラをめぐるミステリーの雰囲気を音楽で表現するため、ラクシンは映画公開直前まで何度も曲を書き直したという逸話が残っています。映画の大ヒットを受け、翌1945年にジョニー・マーサーが歌詞を付け、単独の楽曲としても広く歌われるようになりました。ミステリアスで幻想的な旋律は、以来数多くのジャズ・ミュージシャンに愛され、映画音楽から生まれた数少ない不朽のジャズ・スタンダードの一つとなっています。
歌の情景・意味
歌の主人公は、「ローラ」という名の女性について歌っています。彼女は本当に実在するのか、それとも夢や幻の中だけの存在なのか――そんな不確かさそのものが、この歌の核心にあります。ふとした瞬間に彼女の面影が現れては消え、その笑顔や仕草だけが記憶の中に鮮やかに残り続けます。恋の歌でありながら、どこか手に届かない幻想を追いかけるような、ミステリアスで詩的な雰囲気が全体を包んでいます。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:E♭メジャー 形式:AABA(32小節)
次々と転調するような浮遊感のある進行が特徴で、ミステリアスな曲の雰囲気を支えています。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:短い区間の中で次々とコードが移り変わるため、まるで霧の中を歩いているような、つかみどころのない浮遊感が生まれます。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:ブリッジで一段高い音域に踏み込むことで、より一層謎めいた緊張感が高まります。
Sinatra at the Sands
Frank Sinatra(フランク・シナトラ)
1966年 / Reprise
カウント・ベイシー楽団と共演した、ラスベガスでのライヴ名盤。円熟したシナトラの歌と語りが楽しめます。
The Very Best of Julie London
Julie London(ジュリー・ロンドン)
編集盤
ハスキーで色っぽい歌声が魅力のジュリー・ロンドンのベスト盤。「クライ・ミー・ア・リヴァー」のヒットで知られます。
Out to Lunch!
Eric Dolphy(エリック・ドルフィー)
1964年 / Blue Note
ドルフィーの最高傑作と言われる一枚。先鋭的で自由な発想にあふれた、新主流派の名盤です。
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David Raksin デヴィッド・ラクシン(1912–2004)
アメリカの映画音楽作曲家で、「ハリウッド映画音楽の父」の一人と称されます。『ローラ殺人事件』の劇伴でその名を一躍知られるようになり、生涯で100本以上の映画・テレビ作品の音楽を手がけました。クラシックの語法とポピュラー音楽の感性を融合させた作風で知られ、ジャズ・ミュージシャンからも高く評価されています。