Jazz Standard — 1941
ジャスト・スクイーズ・ミー
| 作詞 | Lee Gaines(リー・ゲインズ) |
|---|---|
| 作曲 | Duke Ellington(デューク・エリントン) |
| 制作年 | 1941年(歌詞追加は1946年) |
| 初演 | もとはインストゥルメンタル曲「Subtle Slough」として1941年に発表。1946年にLee Gainesの歌詞が付き「Just Squeeze Me」として再登場 |
| キー | F major |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節(AABA形式) |
「Just Squeeze Me」は、もともとDuke Ellingtonが1941年に「Subtle Slough」という題名でインストゥルメンタル曲として発表した楽曲です。その5年後の1946年、Lee Gainesによって歌詞が付けられ、「Just Squeeze Me(But Please Don't Tease Me)」という現在の形で広く知られるようになりました。歌詞は、甘えるような可愛らしい言い回しで、恋人にもっと優しくしてほしい、からかわないでほしいと訴える内容になっています。エリントンらしい上品でありながら親しみやすいメロディに、ユーモラスで愛らしい歌詞が乗ることで、多くのボーカリストに愛されるスタンダードとなりました。
歌の情景・意味
歌の主人公は、恋人に対して「ぎゅっと抱きしめてほしい、でもからかわないでほしい」と甘えるように語りかけます。恋人がわざと素っ気ない態度をとったり、じらすように振る舞ったりすることに、少し困った様子を見せながらも、それでもその人を深く愛していることが伝わってきます。愛情表現をめぐる、ちょっとした駆け引きと甘えが入り混じった、可愛らしくも親密な雰囲気の歌です。深刻な悩みというより、恋人同士のじゃれ合いのような軽やかさが持ち味です。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:F major 形式:AABA(32小節)
エリントンらしい、なめらかに移り変わるⅡ-Ⅴ進行が特徴の、上品で親しみやすい和声です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:Fmaj7からF7へ移るところで、少しブルージーな色合いが加わります。B♭maj7へ向かう瞬間の柔らかい響きの変化を味わってみてください。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:ブリッジではD7という少し意外性のあるコードから始まり、Gm7-C7へと落ち着いていきます。この「寄り道してから戻る」感覚が、エリントン作品らしい洒落た味わいを生んでいます。
Ella Wishes You a Swinging Christmas
Ella Fitzgerald(エラ・フィッツジェラルド)
1960年 / Verve
エラがクリスマス・ソングを軽快にスウィングさせた人気作。華やかなビッグバンドと明るい歌声が楽しい一枚です。
Lover's Concerto: Sarah Vaughan Best
Sarah Vaughan(サラ・ヴォーン)
編集盤
「ラヴァーズ・コンチェルト」をはじめ、サラ・ヴォーンの名唱を集めたベスト盤です。
This Is Chris
Chris Connor(クリス・コナー)
1955年 / Bethlehem
クリス・コナーのベツレヘム時代の名盤。クールで洗練された歌唱が光ります。
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Duke Ellington(デューク・エリントン、1899–1974)
ワシントンD.C.に生まれ、20世紀を代表する作曲家・バンドリーダー・ピアニストとして知られています。半世紀近くにわたり自身の楽団を率い、「Take the A Train」や「Caravan」をはじめとする数多くのジャズスタンダードを生み出しました。「Just Squeeze Me」のように、インストゥルメンタル曲として発表された作品に後から歌詞が付けられ、新たな命を吹き込まれるケースも多く、それだけエリントンのメロディが豊かな表現力を持っていたことの証と言えるでしょう。