Jazz Standard — 1938
ジーパーズ・クリーパーズ
| 作詞 | Johnny Mercer(ジョニー・マーサー) |
|---|---|
| 作曲 | Harry Warren(ハリー・ウォーレン) |
| 制作年 | 1938年 |
| 初演 | 映画『Going Places(邦題:陽気な休日)』でLouis Armstrongが歌唱 |
| キー | F major |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節(AABA形式) |
「Jeepers Creepers」は1938年、作曲家Harry Warrenと作詞家Johnny Mercerのコンビによって生まれた楽しい一曲です。もともとは映画『Going Places』の中で、名優Louis Armstrongが競走馬に向かって陽気に歌いかける場面のために書かれました。歌詞の「Jeepers Creepers」とは、当時のアメリカで驚いたときに使われた、少しおどけた言い回しで、「おやおや」「これはたまげた」といったニュアンスを持ちます。相手の目の美しさに驚き、思わずそんな言葉が口をついて出てしまう、というユーモラスな設定が魅力です。軽快なメロディと弾むようなリズムから、スウィング期からモダンジャズに至るまで、数多くの演奏家に愛され続けています。
歌の情景・意味
歌の主人公は、ある人の瞳の美しさにすっかり心を奪われてしまいます。あまりの美しさに言葉を失い、「Jeepers Creepers(おやおや、こいつは驚いた)」と、思わず声を上げてしまうのです。どこでそんな素敵な瞳を手に入れたのか、まるで盗んできたのではないかと冗談交じりに問いかけながら、恋する気持ちを気取らず、ユーモアたっぷりに表現しているのがこの曲の持ち味です。深刻な愛の歌ではなく、思わず頬が緩んでしまうような、軽やかで愛らしいラブソングとして親しまれてきました。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:F major 形式:AABA(32小節)
明るいメジャーキーの中を、Ⅱm7-Ⅴ7の流れが軽快に行き来する、スウィング期らしい弾んだ進行です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:出だしのF(トニック)からD7へ進むところは、少し寄り道をするような響きです。次のGm7-C7で元の道に戻る、という「行って帰る」感覚を意識すると、明るく軽やかな雰囲気がつかみやすくなります。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:ブリッジではD7→G7→C7と、同じ形のコードが階段を下りるように進みます。次のAセクションへ戻る手前で、もう一度気持ちを高めるような役割を持っています。
The Vic Dickenson Showcase
Vic Dickenson(ヴィック・ディッケンソン)
1953〜54年録音 / Vanguard
ユーモアあふれるトロンボーンのヴィック・ディッケンソンによる、楽しいスウィング・セッションです。
Bing Sings Whilst Bregman Swings
Bing Crosby(ビング・クロスビー)
1956年 / Verve
ビング・クロスビーがジャズ・バンドを従えて軽快に歌った作品。くつろいだ名唱が楽しめます。
Songs for Young Lovers / Swing Easy!
Frank Sinatra(フランク・シナトラ)
1954年 / Capitol
キャピトル移籍直後のシナトラの2作をまとめた一枚。若々しく洒落た歌声が聴けます。
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Harry Warren(ハリー・ウォーレン、1893–1981)/ Johnny Mercer(ジョニー・マーサー、1909–1976)
Harry Warrenはイタリア移民の家庭に生まれ、ハリウッド黄金期を代表する映画音楽の作曲家として活躍しました。数多くのミュージカル映画に楽曲を提供し、アカデミー賞歌曲賞を3度受賞しています。一方Johnny Mercerは、南部ジョージア州出身の作詞家・歌手・音楽出版プロデューサーで、その洒脱で口語的な言葉選びによって数々のスタンダードナンバーを名作に押し上げました。二人の組み合わせにより「Jeepers Creepers」は、当時の映画音楽らしい軽妙さとジャズ的な洗練を兼ね備えた一曲として長く愛されています。