Jazz Standard — 1948
イッツ・マジック
| 作詞 | Sammy Cahn(サミー・カーン) |
|---|---|
| 作曲 | Jule Styne(ジュール・スタイン) |
| 制作年 | 1948年 |
| 初演 | 映画『Romance on the High Seas(邦題:夜霧の恋人たち)』(1948年)でドリス・デイが歌唱 |
| キー | 変ホ長調(Eb) |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節 AABA形式 |
「イッツ・マジック」は、1948年公開の映画『夜霧の恋人たち』でドリス・デイが歌ったことでデビューを飾った楽曲です。作曲はジュール・スタイン、作詞はサミー・カーンが手がけました。この曲はドリス・デイ自身の映画デビュー作の主題歌でもあり、アカデミー歌曲賞にもノミネートされるなど、当時大きな話題を呼びました。恋に落ちるという不思議な現象を、理屈では説明できない「魔法」という言葉に例えた歌詞は、シンプルながらも印象的で、以来数多くの歌手・演奏家によって歌い継がれる定番のスタンダードとなっています。
歌の情景・意味
語り手は、なぜ星が輝くのか、なぜ小鳥が歌うのか、なぜ自分がこの人に恋をしてしまったのか――そのすべてを「魔法」という言葉で説明しようとしています。理屈や理由を求めるのではなく、不思議で説明のつかない出来事をそのまま受け入れ、喜びとして味わう、という素直な心情が歌全体を貫いています。恋に落ちるということ自体が、まるで魔法のように予測不可能で美しい出来事なのだと歌う、シンプルで温かい愛の歌です。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
※上記は原詞の主題を伝えるための大意訳・パラフレーズであり、逐語訳ではありません。
キー:Eb 形式:AABA
問いかけるようなメロディーラインを支える、明快で親しみやすい進行です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:階段を一段ずつ上がるようなEb maj7からGm7への流れが、「なぜだろう」という素直な疑問を音楽的に表現しています。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:Ⅱ-Ⅴの繰り返しが軽やかな高揚感を生み、恋の不思議さに対する喜びが自然と膨らんでいくような展開になっています。
It's Magic: Doris Day, Her Early Years at Columbia
Doris Day(ドリス・デイ)
編集盤
ドリス・デイの初期の録音集。明るく清らかな歌声が楽しめます。
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Jule Styne ジュール・スタイン(1905–1994)
イギリス生まれ、アメリカで活躍した作曲家。幼少期から音楽の才能を発揮し、ハリウッドやブロードウェイで数多くのヒット曲・ミュージカルを手がけました。作詞家サミー・カーンとの黄金コンビで知られ、「三つのコイン」「ミュージカル『ジプシー』」など多岐にわたる作品を残し、20世紀アメリカン・ポピュラー音楽の発展に大きく貢献した人物です。