Jazz Standard — 1934
イッツ・イージー・トゥ・リメンバー
| 作詞 | Lorenz Hart(ロレンツ・ハート) |
|---|---|
| 作曲 | Richard Rodgers(リチャード・ロジャース) |
| 制作年 | 1934年 |
| 初演 | 映画『Mississippi(邦題:ミシシッピー)』(1935年)でビング・クロスビーが歌唱 |
| キー | 変ホ長調(Eb) |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節 AABA形式 |
「イッツ・イージー・トゥ・リメンバー」は、1934年にリチャード・ロジャースとロレンツ・ハートが書いた楽曲で、1935年公開の映画『ミシシッピー』でビング・クロスビーが歌ったことで広く知られるようになりました。タイトルにあるように、覚えていることは簡単だけれど、忘れることは難しい――というシンプルながらも切実な感情を描いた歌詞が特徴です。過ぎ去った恋の記憶がいつまでも心に残り続けるという普遍的なテーマは、時代を超えて多くのジャズ・ヴォーカリストやミュージシャンに愛され、静かな余韻を持つバラードの名曲として今も演奏され続けています。
歌の情景・意味
語り手は、終わってしまった恋を振り返りながら、「あなたのことを覚えているのは簡単だけれど、忘れることは難しい」というシンプルな真実に向き合っています。楽しかった思い出は自然と心に残るものですが、それを手放すことは決して簡単ではない――そんな、失恋の後に誰もが抱く矛盾した感情を、静かで抑制された言葉で丁寧に綴った一曲です。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
※上記は原詞の主題を伝えるための大意訳・パラフレーズであり、逐語訳ではありません。
キー:Eb 形式:AABA
物憂げなバラードらしい、ゆったりとした半音進行が持ち味です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:落ち着いた王道の進行が、静かに過去を振り返るような穏やかな雰囲気を作り出しています。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:Ab maj7からAb m6へのわずかな翳りが、「思い出は簡単、忘れることは難しい」という歌詞の矛盾した感情をそのまま音で表しています。
Kraft Music Hall Time Vol.3
Bing Crosby(ビング・クロスビー)
ラジオ放送録音・編集盤
クロスビーが司会を務めた人気ラジオ番組の音源集。くつろいだ語りと甘い歌声で、当時の放送の雰囲気が伝わります。
Ballads
John Coltrane(ジョン・コルトレーン)
1962年 / Impulse!
コルトレーンが優しくバラードを吹いた名盤。穏やかで美しい演奏が心にしみます。
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Richard Rodgers リチャード・ロジャース(1902–1979)
アメリカの作曲家。ロレンツ・ハートとの黄金コンビでミュージカル史に名を刻んだ後、オスカー・ハマースタイン2世と組み『オクラホマ!』『南太平洋』『サウンド・オブ・ミュージック』など数々の傑作ミュージカルを世に送り出しました。美しく歌心のある旋律作りに定評があり、そのメロディーの多くが今もジャズ・スタンダードとして演奏され続けています。