Jazz Standard — 1945
イット・マイト・アズ・ウェル・ビー・スプリング
| 作詞 | Oscar Hammerstein II(オスカー・ハマースタイン2世) |
|---|---|
| 作曲 | Richard Rodgers(リチャード・ロジャース) |
| 制作年 | 1945年 |
| 初演 | 映画『State Fair(邦題:ステート・フェア)』(1945年)でジニー・クレインが歌唱 |
| キー | ハ長調(C) |
| 拍子 | 4/4拍子・36小節(変則形式) |
「イット・マイト・アズ・ウェル・ビー・スプリング」は、1945年の映画『ステート・フェア』のために書き下ろされた楽曲で、リチャード・ロジャースが作曲、オスカー・ハマースタイン2世が作詞を担当しました。この歌はアカデミー歌曲賞を受賞したことでも知られています。舞台は秋の田舎町なのに、心の中はまるで春が来たかのようにそわそわしている――という、季節と心情のずれをユーモラスに描いた歌詞が特徴です。10代の少女が初めて恋に心を揺さぶられる戸惑いを表現した曲でしたが、後年ジャズ・ミュージシャンたちによって取り上げられる中で、より普遍的な「落ち着かない恋心」を歌う曲として親しまれるようになりました。
歌の情景・意味
語り手は、なぜだか理由もなく落ち着かず、ソワソワとした気持ちを抱えています。季節はまだ春ではないはずなのに、まるで春が来たかのように心が浮き立ってしまう――その正体はまさに、初めて芽生えた恋心にほかなりません。恋をすると理屈では説明できない気分の揺れが生まれるものですが、この歌はその「わけの分からないそわそわ感」を、季節のずれというユーモラスな比喩を使って軽やかに描き出しています。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
※上記は原詞の主題を伝えるための大意訳・パラフレーズであり、逐語訳ではありません。
キー:C 形式:変則36小節
ミュージカル由来らしい、物語の起伏を感じさせる進行です。落ち着きなく揺れる心情が和声にも表れています。
前半(1〜8小節)
▶ ポイント:Bm7b5という少し不安定な響きのコードが、落ち着かない気持ちをそのまま音にしたような役割を果たしています。
後半(ブリッジ〜終盤)
▶ ポイント:FmajからFm6への移ろいが、まるで秋から春への季節の変化を先取りするかのような、柔らかな翳りを添えています。
Brownie: The Complete EmArcy Recordings
Clifford Brown(クリフォード・ブラウン)
1954〜56年録音
クリフォード・ブラウンのエマーシー録音をすべて収めたセット。輝かしいトランペットの全貌がたどれます。
Kenny Drew Trio
Kenny Drew(ケニー・ドリュー)
1956年 / Riverside
ケニー・ドリューのアメリカ時代のトリオ作。歯切れよくスウィングするピアノが楽しめます。
名盤・名演のリンクはAmazonアソシエイト・リンクです。
Amazonのアソシエイトとして、ジャズ・スタンダード事典は適格販売により収入を得ています。
Richard Rodgers リチャード・ロジャース(1902–1979)
アメリカの作曲家。ロレンツ・ハートとの黄金コンビでミュージカル史に名を刻んだ後、オスカー・ハマースタイン2世と組み『オクラホマ!』『南太平洋』『サウンド・オブ・ミュージック』など数々の傑作ミュージカルを世に送り出しました。美しく歌心のある旋律作りに定評があり、そのメロディーの多くが今もジャズ・スタンダードとして演奏され続けています。