Jazz Standard — 1944
アイム・ビギニング・トゥ・シー・ザ・ライト
| 作詞 | Don George(ドン・ジョージ) |
|---|---|
| 作曲 | Duke Ellington / Johnny Hodges / Harry James(デューク・エリントン/ジョニー・ホッジス/ハリー・ジェイムス) |
| 制作年 | 1944年 |
| 初演 | 1944年発表。デューク・エリントン楽団とハリー・ジェイムス楽団の両方で人気を博す |
| キー | Cメジャー(演奏によりE♭も使用) |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節AABA形式 |
「I'm Beginning to See the Light」は、1944年にデューク・エリントン、ジョニー・ホッジス、ハリー・ジェイムスの共作により生まれたスウィング・ナンバーです。作詞はドン・ジョージが手がけました。それまで恋というものを軽んじていた人物が、ある恋を通して初めてその本当の意味を理解する、という気づきの喜びを歌っています。エリントン楽団とジェイムス楽団の両方でヒットするという珍しい経緯をたどり、以後スウィング期を代表する明るく躍動感あふれるスタンダードとして定着しました。
歌の情景・意味
これまでロマンスなんて信じていなかった、キャンドルライトも星も、ただの飾りだと思っていた――そんな懐疑的だった人物が、ある恋をきっかけに、ついに「光」を見出したという気づきの歌です。「見え始めている光」とは、恋によって初めて理解できるようになった、人生の本当の喜びや意味そのものを指しています。明るく前向きなスウィングのリズムに乗せて、恋によってもたらされる開眼の喜びを歌った、爽快な一曲です。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:Cメジャー 形式:AABA(32小節)
スウィング期らしい、明るく弾むような進行です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:出だしの一時的な転調(E7)が、「光が見え始めている」という気づきの瞬間に鮮やかなアクセントを添えています。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:「暗闇で影と戦っていた」という過去を語る部分で一瞬短調(Fm6)に触れ、その後の解決へ向けて明るさが戻ってきます。
Sinatra at the Sands
Frank Sinatra(フランク・シナトラ)
1966年 / Reprise
カウント・ベイシー楽団と共演した、ラスベガスでのライヴ名盤。円熟したシナトラの歌と語りが楽しめます。
I'm Beginning to See the Light
Ella Fitzgerald & Duke Ellington(エラ・フィッツジェラルド&デューク・エリントン)
編集盤
エラとエリントン、二人の巨匠の共演を収めた作品。華やかで品のある歌と演奏が楽しめます。
Count Basie Swings, Joe Williams Sings
Joe Williams(ジョー・ウィリアムス)
1955年 / Clef
ベイシー楽団の看板歌手ジョー・ウィリアムスの代表作。力強いブルース・ヴォイスが光ります。
名盤・名演のリンクはAmazonアソシエイト・リンクです。
Amazonのアソシエイトとして、ジャズ・スタンダード事典は適格販売により収入を得ています。
Duke Ellington デューク・エリントン(1899–1974)
アメリカを代表するジャズ作曲家・バンドリーダー・ピアニスト。半世紀近くにわたり自身の楽団を率い、「A列車で行こう」「サテン・ドール」など数え切れないほどのジャズ・スタンダードを生み出しました。オーケストレーションの巧みさと、楽団員一人ひとりの個性を活かした作曲スタイルで知られ、ジャズ史上最も重要な作曲家の一人とされています。