Jazz Standard — 1941
アイル・リメンバー・エイプリル
| 作詞 | Patricia Johnston / Don Raye(パトリシア・ジョンストン/ドン・レイ) |
|---|---|
| 作曲 | Gene de Paul(ジーン・デ・ポール) |
| 制作年 | 1941年 |
| 初演 | 1942年、映画「Ride 'Em Cowboy」(アボット&コステロ主演)にて発表 |
| キー | Gメジャー(演奏によりCも使用) |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節AABA形式 |
「I'll Remember April」は、1941年にジーン・デ・ポールが作曲し、パトリシア・ジョンストンとドン・レイが作詞したナンバーで、映画「Ride 'Em Cowboy」の中で発表されました。四季の移ろいを恋の記憶に重ねながら、特に恋の始まりであった四月という季節を、いつまでも忘れないという誓いを歌っています。マイナーコードとメジャーコードが巧みに交錯する複雑で美しいコード進行を持ち、ビバップ以降のジャズ・ミュージシャンにとって即興演奏の格好の題材として長く愛されてきました。
歌の情景・意味
恋が始まった四月の記憶を、いつまでも大切に胸にしまっておきたい、という願いを歌った曲です。恋には移り変わる季節のように様々な段階があり、時に終わりを迎えることもある。それでも、あの春に感じた温かな喜びだけは、決して忘れることはないだろう――そんな、少し切ないけれど前向きな決意が込められています。季節の巡りと恋の記憶を重ね合わせた、詩的で味わい深い一曲です。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:Gメジャー 形式:AABA(32小節)
メジャーとマイナーが交錯する、ビバップ・ミュージシャンに愛される複雑で美しい進行です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:出だしですぐに同主調のマイナー(Gm6)へ移る劇的な動きがあり、「今年の四月が過ぎ去った」という一抹の寂しさを鮮やかに描いています。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:ブリッジは次々と転調を重ねる複雑な構成で、季節の移ろいと共に揺れ動く恋心の複雑さをそのまま音楽で表現しています。
The Scene Changes
Bud Powell(バド・パウエル)
1958年 / Blue Note
「クレオパトラの夢」で知られる、パウエル後期の代表作。親しみやすく、情感豊かなピアノが楽しめます。
The Most Happy Piano
Erroll Garner(エロル・ガーナー)
1956年 / Columbia
「ミスティ」の作者ガーナーの楽しいピアノ作品。独特の弾むようなリズムが、聴く人を笑顔にします。
The Claude Williamson Quartet
Claude Williamson(クロード・ウィリアムソン)
1950年代録音
バド・パウエル直系の西海岸のピアニスト、クロード・ウィリアムソンの作品です。
Cool Struttin'
Sonny Clark(ソニー・クラーク)
1958年 / Blue Note
ハイヒールのジャケットで知られる、日本でも大人気のハード・バップ名盤です。
Study in Brown
Clifford Brown & Max Roach(クリフォード・ブラウン&マックス・ローチ)
1955年 / EmArcy
ブラウン=ローチ・クインテットの代表作。輝くトランペットと疾走感あふれるハード・バップの名演が並びます。
John Coltrane: 1960–1964
John Coltrane(ジョン・コルトレーン)
編集盤(6CD)
コルトレーンの最も充実した時期の録音をまとめたセット。進化し続けた演奏の軌跡がたどれます。
Lover's Concerto: Sarah Vaughan Best
Sarah Vaughan(サラ・ヴォーン)
編集盤
「ラヴァーズ・コンチェルト」をはじめ、サラ・ヴォーンの名唱を集めたベスト盤です。
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Gene de Paul ジーン・デ・ポール(1919–1988)
アメリカの作曲家で、映画音楽とブロードウェイ・ミュージカルの両方で活躍しました。代表作「Seven Brides for Seven Brothers」(邦題:花嫁は七人)でアカデミー賞にノミネートされるなど、映画音楽の分野で高い評価を受けています。ジャズ・ミュージシャンに好んで取り上げられる、和声的に洗練されたメロディーが持ち味の作曲家でした。