Jazz Standard — 1945
アイ・ウィッシュ・アイ・ニュー
| 作詞 | Mack Gordon(マック・ゴードン) |
|---|---|
| 作曲 | Harry Warren(ハリー・ウォーレン) |
| 制作年 | 1945年 |
| 初演 | 映画『Diamond Horseshoe(邦題:ダイアモンド・ホースシュー)』(1945年)でベティ・グレイブルが歌唱 |
| キー | ヘ長調(F) |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節 AABA形式 |
「アイ・ウィッシュ・アイ・ニュー」は、1945年の映画『ダイアモンド・ホースシュー』のためにハリー・ウォーレンが作曲し、マック・ゴードンが作詞を手がけた楽曲です。この相手が自分をどう思っているのか、その本心を知ることができたら――という、恋する者ならではの切実な願いを歌った一曲です。映画公開当初はさほど話題になりませんでしたが、後年ジャズ・ミュージシャンたちがこぞって取り上げるようになり、豊かな和声進行と美しいメロディーラインを持つスタンダードとして高く評価されるようになりました。特にジョン・コルトレーンによる演奏で広く知られています。
歌の情景・意味
語り手は、相手が自分のことをどう思っているのか、その本当の気持ちを知りたいと切望しています。「あなたを愛するべきなのか、それとも諦めるべきなのか」――その答えさえ分かれば、心はもっと軽くなるはずなのに、という、恋の不確かさゆえの苦しさを静かに歌っています。答えの出ない問いを抱えたまま、それでも相手を思い続ける切なさが、美しいメロディーの中に込められています。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
※上記は原詞の主題を伝えるための大意訳・パラフレーズであり、逐語訳ではありません。
キー:F 形式:AABA
ハリー・ウォーレンらしい、豊かで色彩感のある和声進行が特徴です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:Bm7b5という少し不安定な響きのコードが、「本当の気持ちが分からない」という歌詞の不確かさを、そのまま音楽的に表現しています。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:ブリッジで繰り返されるⅡ-Ⅴの流れが、答えの出ない問いを何度も自分自身に投げかけるような、切実な繰り返しを感じさせます。
Chet Baker Sings
Chet Baker(チェット・ベイカー)
1954〜56年 / Pacific Jazz
中性的で柔らかな歌声とトランペットで、多くのファンを生んだ代表作。気だるく甘い空気が全編を包みます。
Explorations
Bill Evans(ビル・エヴァンス)
1961年 / Riverside
スコット・ラファロ、ポール・モチアンとの黄金トリオによる作品。三人の繊細な対話が美しい一枚です。
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Harry Warren ハリー・ウォーレン(1893–1981)
アメリカの作曲家。イタリア移民の家庭に生まれ、ハリウッド映画音楽の分野で圧倒的な作品数を誇る作曲家として知られています。アカデミー歌曲賞を3度受賞し、「チャタヌーガ・チューチュー」「アイ・オンリー・ハブ・アイズ・フォー・ユー」など数々のヒット曲を生み出しました。目立った自己宣伝をしない控えめな性格でありながら、その旋律の美しさは今も高く評価されています。