Jazz Standard — 1939
アイ・ソート・アバウト・ユー
| 作詞 | Johnny Mercer(ジョニー・マーサー) |
|---|---|
| 作曲 | Jimmy Van Heusen(ジミー・ヴァン・ヒューゼン) |
| 制作年 | 1939年 |
| 初演 | ボブ・ホープの映画やレコーディングを通じて広まり、1942年のベニー・グッドマン楽団の録音で人気を確立 |
| キー | 変ロ長調(Bb) |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節 AABA形式 |
「アイ・ソート・アバウト・ユー」は、1939年にジミー・ヴァン・ヒューゼンが作曲し、名リリシストのジョニー・マーサーが詞をつけた楽曲です。夜行列車の窓から見える景色を眺めながら、遠く離れた恋人のことを思う――という、旅と郷愁を重ね合わせた情景描写の巧みさが際立つ一曲として知られています。1942年にベニー・グッドマン楽団が取り上げたことで広く知られるようになり、以降フランク・シナトラをはじめ数多くの歌手・演奏家に歌い継がれてきました。派手さはありませんが、静かな夜の車窓に似た落ち着いた雰囲気が、聴く人の心にじんわりと染み入る名曲です。
歌の情景・意味
夜汽車に揺られながら、窓の外を通り過ぎていく灯りや線路の音に耳を澄ませていると、ふと離れた場所にいる恋人のことが頭に浮かんでくる――そんな旅情あふれる場面が描かれています。特別なことは何も起きていないのに、移りゆく景色がきっかけとなって恋しさが募っていく、という誰もが経験しうる感覚を、静かで詩的な言葉で綴った一曲です。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
※上記は原詞の主題を伝えるための大意訳・パラフレーズであり、逐語訳ではありません。
キー:Bb 形式:AABA
半音での移ろいと美しい代理コードが特徴で、ジャズ・ミュージシャンに好まれる進行です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:Bbmaj7からBb6へのわずかな移ろいが、まるで車窓を流れる景色のように、ゆっくりと表情を変えていきます。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:ブリッジで一時的に短調の響きに近づく箇所があり、恋しさの中にあるほんの少しの切なさを音で表現しています。
Someday My Prince Will Come
Miles Davis(マイルス・デイヴィス)
1961年 / Columbia
ディズニー映画の曲を表題にしたマイルスの作品。優しく繊細なミュート・トランペットが印象的です。
I'll Catch the Sun!
Sonny Criss(ソニー・クリス)
1969年 / Prestige
パーカー直系のアルト奏者ソニー・クリスの作品。明るく張りのある音色が魅力です。
名盤・名演のリンクはAmazonアソシエイト・リンクです。
Amazonのアソシエイトとして、ジャズ・スタンダード事典は適格販売により収入を得ています。
Jimmy Van Heusen ジミー・ヴァン・ヒューゼン(1913–1990)
アメリカの作曲家で、本名エドワード・チェスター・バブコック。生涯にわたりアカデミー歌曲賞を4度受賞するなど、ハリウッド映画音楽の分野で圧倒的な実績を残しました。作詞家ジョニー・バークやサミー・カーンとの黄金コンビで数多くのスタンダードを生み出し、ビング・クロスビーやフランク・シナトラといった名歌手たちに愛される旋律を書き続けた人物です。