Jazz Standard — 1934
アイ・ゲット・ア・キック・アウト・オブ・ユー
| 作詞 | Cole Porter(コール・ポーター) |
|---|---|
| 作曲 | Cole Porter(コール・ポーター) |
| 制作年 | 1934年 |
| 初演 | 1934年、ミュージカル「エニシング・ゴーズ」(Anything Goes)にて発表 |
| キー | Cメジャー(演奏によりE♭も使用) |
| 拍子 | 4/4拍子・verse付きAABA形式 |
「I Get a Kick Out of You」は、1934年にコール・ポーターが作詞・作曲したナンバーで、ミュージカル「エニシング・ゴーズ」の中で歌われました。作中では、女主人公リノが、退屈な富豪の婚約者ではなく、破天荒な男に強く惹かれていることを歌う場面で使われています。世間で持てはやされる刺激(お酒やシャンパン、飛行機に乗ることなど)には何も感じないのに、あなたにだけは胸が高鳴る、という機知に富んだ対比の歌詞が魅力です。コール・ポーターらしい洗練されたユーモアとメロディーが融合した代表作のひとつです。
歌の情景・意味
世間の人々が夢中になるような刺激的なもの――お酒、コカイン(初演当時の一部歌詞に登場)、シャンパン、飛行機での飛行など――には自分はまったく心を動かされない。それなのに、あなたのそばにいるだけで、まるで何か特別な「刺激(kick)」を感じてしまう、という歌です。世の中の華やかな快楽よりも、たった一人の相手に強く惹かれてしまう、恋愛の不思議な力を、洗練されたユーモアで描いた曲です。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:Cメジャー 形式:verse付きAABA
コール・ポーターらしい、機知に富んだ滑らかな転調を含むコード進行です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:明るいCメジャーから一瞬翳りのあるコードへ移る動きが、「刺激を感じない」という歌詞のクールな語り口とよく合っています。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:「それなのにあなたには」と歌う決め台詞の部分で、コードが素直な解決へと向かい、抑えきれない高揚感を音でも表現しています。
I Get a Kick Out of You
Frank Sinatra(フランク・シナトラ)
編集盤
シナトラのスタンダード録音を収めた一枚。洗練された歌い回しが魅力です。
I Get a Kick Out of You
Ethel Merman(エセル・マーマン)
編集盤
ブロードウェイの大スター、エセル・マーマンの録音集。舞台映えする力強い歌声が聴けます。
Hampton Hawes Sessions
Hampton Hawes(ハンプトン・ホーズ)
編集盤
西海岸で活躍したピアニスト、ハンプトン・ホーズのセッション集。ブルース感覚あふれるピアノが聴けます。
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Cole Porter コール・ポーター(1891–1964)
アメリカの作曲家・作詞家で、作詞と作曲の両方を自ら手がける稀有な才能の持ち主でした。「Night and Day」「I've Got You Under My Skin」など数多くのスタンダードを生み出し、ブロードウェイ・ミュージカルとハリウッド映画音楽の両方で成功を収めました。洗練された都会的なユーモアと、巧みな言葉遊びを織り交ぜた歌詞が持ち味で、今なお多くのジャズ演奏家に愛される作曲家です。