Jazz Standard — 1939
アイ・ディドント・ノウ・ホワット・タイム・イット・ワズ
| 作詞 | Lorenz Hart(ロレンツ・ハート) |
|---|---|
| 作曲 | Richard Rodgers(リチャード・ロジャース) |
| 制作年 | 1939年 |
| 初演 | 1939年、ミュージカル「トゥー・メニー・ガールズ」(Too Many Girls)にて発表 |
| キー | Cメジャー(演奏によりE♭も使用) |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節AABA形式 |
「I Didn't Know What Time It Was」は、1939年にリチャード・ロジャースとロレンツ・ハートが手がけたミュージカル「トゥー・メニー・ガールズ」のために書かれたラブソングです。恋に落ちる前と後とで、まるで世界の見え方が一変してしまうという感覚を、「時間の感覚さえ分からなかった」という印象的な言葉で表現しています。ロジャース&ハートの晩年の傑作のひとつに数えられ、流れるような美しいメロディーと、深みのある歌詞が高く評価されています。ジャズ・ミュージシャンにとっても即興演奏の題材として長く親しまれてきた一曲です。
歌の情景・意味
恋を知る前の自分は、まるで時計の針が止まっているかのように、人生の本当の意味も、時間の流れさえも分かっていなかった――そんな気づきを歌った曲です。恋に落ちたことで、初めて世界が動き出し、自分がどこにいるのか、何を求めていたのかがはっきりと見えるようになった、という深い感慨が込められています。単なる甘い恋の歌ではなく、人生観そのものを変えるような出会いの重みを描いた、しみじみと味わい深い一曲です。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:Cメジャー 形式:AABA(32小節)
ジャズ・ミュージシャンに広く愛される、洗練された響きを持つ進行です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:定番の「ツーファイブ」進行が繰り返し使われており、まるで時計の針が一定のリズムで動き出すかのような安定感を生んでいます。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:一瞬だけ短調(Fm6)に触れる部分があり、「時間の感覚を失っていた」過去の心細さがふと顔を出すような効果を生んでいます。
The Verve Years 1957–1962
Anita O'Day(アニタ・オデイ)
編集盤
アニタ・オデイがヴァーヴで残した録音をまとめた作品。小気味よいスウィングとスキャットが楽しめます。
Charlie Parker with Strings
Charlie Parker(チャーリー・パーカー)
1949〜50年 / Verve
パーカーが弦楽オーケストラを従えて録音した作品。華やかな伴奏の上で、歌うように吹いています。
Lester Young
Lester Young(レスター・ヤング)
編集盤
「プレス」と呼ばれたレスター・ヤングの演奏集。軽く柔らかなテナーが、後の奏者に大きな影響を与えました。
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Richard Rodgers リチャード・ロジャース(1902–1979)
アメリカを代表するミュージカル作曲家。作詞家ロレンツ・ハートとのコンビで1920〜30年代のブロードウェイを席巻し、後にオスカー・ハマースタイン2世と組んで「サウンド・オブ・ミュージック」など数々の名作ミュージカルを生み出しました。流れるように美しいメロディーラインが持ち味で、ジャズ・スタンダードとして今も演奏される楽曲を数多く残しています。