Jazz Standard — 1923
アイ・クライド・フォー・ユー
| 作詞 | Arthur Freed(アーサー・フリード) |
|---|---|
| 作曲 | Gus Arnheim / Abe Lyman(ガス・アーンハイム/エイブ・ライマン) |
| 制作年 | 1923年 |
| 初演 | 1923年発表。1928年頃から人気が高まり、後に映画「Babes in Arms」(1939年)でも歌われる |
| キー | Cメジャー(演奏によりE♭も使用) |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節ABAC形式 |
「I Cried for You」は、1923年にガス・アーンハイムとエイブ・ライマンが作曲し、アーサー・フリードが作詞したポピュラーソングです。発表当初から人気を博し、1930年代にはジャズやスウィングの定番曲として広く演奏されるようになりました。後に映画「Babes in Arms」(1939年)でも取り上げられ、さらに知名度を高めました。裏切られた恋の痛みと、いつか相手も同じ痛みを味わうだろうという、少し辛辣な感情を歌った作品で、軽快なテンポの中に苦い恋心が織り込まれているのが特徴です。
歌の情景・意味
かつて自分を裏切った、あるいは去っていった相手に向けて、「あなたのために泣いた」と正直に告げる歌です。しかし単なる未練の歌ではなく、「今度はあなたが誰かのために泣く番が来るはずよ」という、少し皮肉のこもった予言めいた言葉で締めくくられます。傷ついた心を隠さずに歌いながらも、どこか強気で前を向こうとする姿勢が感じられる、失恋ソングでありながらしなやかな芯の強さを持つ曲です。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:Cメジャー 形式:ABAC(32小節)
1920年代らしい、快活さと物憂さが同居するコード進行です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:出だしの一時的な転調(E7)が、「泣いた」という強い感情のこもった言葉に鋭さを添えています。
C セクション(後半の展開部)
▶ ポイント:「いつかあなたも泣く番が来る」と歌う場面で、コードが明るさと影を行き来し、皮肉めいた歌詞の感情の揺れをよく表しています。
The Quintessential Billie Holiday Vol. 1
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Arthur Freed アーサー・フリード(1894–1973)
アメリカの作詞家・映画プロデューサー。1920年代には作詞家として数々のポピュラーソングを手がけ、後にMGMスタジオのプロデューサーとして「雨に唄えば」「オズの魔法使い」など数多くのミュージカル映画の名作を世に送り出しました。作詞家としての繊細な言葉選びと、映画人としての演出感覚を併せ持つ、稀有な才能の持ち主でした。