Jazz Standard — 1933
アイ・カバー・ザ・ウォーターフロント
| 作詞 | Edward Heyman(エドワード・ヘイマン) |
|---|---|
| 作曲 | Johnny Green(ジョニー・グリーン) |
| 制作年 | 1933年 |
| 初演 | 1933年、同名映画「I Cover the Waterfront」の主題歌として作られる(映画公開に合わせて発表) |
| キー | E♭メジャー(演奏によりCも使用) |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節ABAC形式 |
「I Cover the Waterfront」は、1933年にジョニー・グリーンが作曲し、エドワード・ヘイマンが作詞したバラードです。同名の映画にちなんで作られましたが、映画の劇中歌としてではなく、宣伝のために別途書き下ろされたという経緯を持つ、少し珍しい成り立ちの曲です。港町で、船で去っていった恋人の帰りをじっと待ち続ける女性の心情を描いた、しっとりとした哀愁漂うメロディーが特徴です。発表後まもなくジャズ・スタンダードとして定着し、多くのボーカリストやインストゥルメンタル奏者に取り上げられてきました。
歌の情景・意味
タイトルの「ウォーターフロント(波止場)をカバーする」とは、もともとは新聞記者が港湾地区の取材を担当する、という意味の言葉です。しかしこの歌の主人公は、記者としてではなく、ただ一人、恋人の乗った船が帰ってくるのを待ちわびて波止場に立ち続けています。夜ごと霧の立ちこめる港を歩きながら、水平線の彼方を見つめる、切なく孤独な待ち人の姿が描かれた曲です。派手な言葉を使わずとも、じっと待ち続ける静かな情念が伝わってくる、しみじみとしたラブソングです。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:E♭メジャー 形式:ABAC(32小節)
物悲しく漂うような雰囲気を持つ、マイナー・トーンを織り交ぜたバラード進行です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:曲の出だしから漂うような不安定さがあり、それが「じっと待ち続ける」という歌詞の切なさをよく表しています。
B セクション(後半・波止場のリフレイン部)
▶ ポイント:「I cover the waterfront」と繰り返される部分は、同じ言葉を何度も口にするように、コードもゆるやかに循環していきます。
The Quintessential Billie Holiday Vol. 1
Billie Holiday(ビリー・ホリデイ)
1933〜35年録音
テディ・ウィルソンらと組んだ若き日のビリーの録音集。みずみずしく軽やかな歌声が聴けます。
Lester Young
Lester Young(レスター・ヤング)
編集盤
「プレス」と呼ばれたレスター・ヤングの演奏集。軽く柔らかなテナーが、後の奏者に大きな影響を与えました。
Four Classic Albums
Art Blakey & The Jazz Messengers(アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ)
編集盤
ジャズ・メッセンジャーズの名盤4作をまとめたセット。熱いハード・バップを存分に味わえます。
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Johnny Green ジョニー・グリーン(1908–1989)
アメリカの作曲家・指揮者・編曲家。ハーバード大学で経済学を学んだ後、音楽の道へ進みました。代表作に「Body and Soul」があり、わずか23歳の時に作曲したこの曲は、ジャズ史上最も演奏される曲の一つとなっています。後年はMGM映画のミュージカル音楽の指揮者・編曲者としても活躍し、アカデミー賞を複数回受賞しました。