Jazz Standard — 1953
ヒアズ・ザット・レイニー・デイ
| 作詞 | Johnny Burke(ジョニー・バーク) |
|---|---|
| 作曲 | Jimmy Van Heusen(ジミー・ヴァン・ヒューゼン) |
| 制作年 | 1953年 |
| 初演 | ミュージカル「Carnival in Flanders(カーニバル・イン・フランダース)」の劇中歌として発表 |
| キー | C Major(ハ長調) |
| 拍子 | 4/4拍子、AABA形式(テンポの緩やかなバラード) |
「Here's That Rainy Day」は1953年、作曲家ジミー・ヴァン・ヒューゼンと作詞家ジョニー・バークのコンビによって書かれ、ミュージカル「Carnival in Flanders」の劇中歌として発表されました。ミュージカル自体は短期間で幕を閉じましたが、この曲は独立してジャズ・スタンダードとして独自の人生を歩み、多くの一流ジャズミュージシャンやヴォーカリストに愛される名曲となりました。かつて幸せだった頃、雨の日が来ることを笑い飛ばしていた主人公が、実際に困難な「雨の日」を迎えて後悔する、という切ない構成の歌詞が特徴です。転調を巧みに用いた繊細なコード進行は、ジャズミュージシャンにとって特に演奏しがいのある楽曲として知られています。
歌の情景・意味
かつて主人公は、恋人が去っていくかもしれない「雨の日」が来ることなど笑い話のように軽く考えていました。しかし今、実際にその「雨の日」がやってきてしまい、後悔と寂しさを噛みしめています。「雨の日」は別れや困難の象徴として使われており、幸福だった過去の自分の軽率さを振り返りながら、失ってしまったものの大きさを静かに嘆く、大人の哀愁に満ちた歌です。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
※本ページの歌詞対訳は原詞の著作権に配慮し、意味を伝えるための独自の意訳・要約として作成しています。正確な原詞は正規の楽譜・音源をご参照ください。
キー:C Major 形式:AABA
短調的な陰影を含んだ和音がしみじみとした哀愁を醸し出す、ジャズミュージシャンに人気の高いコード進行です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:明るいCmaj7から、すぐに同主短調的なCm7へ移る出だしが、この曲最大の聴きどころです。まるで晴れ間から急に雲が広がっていくような、微妙な陰りを感じさせます。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:Aセクションと同じパターンを一段上のキーで繰り返す構成になっており、「夢が叶わない」という歌詞の切なさが、和音の推移によって少しずつ強調されていきます。
Rosemary Clooney Sings Ballads
Rosemary Clooney(ローズマリー・クルーニー)
1985年 / Concord
円熟期のクルーニーがバラードをじっくり歌った作品。温かく包み込むような歌声です。
Straight Life
Freddie Hubbard(フレディ・ハバード)
1970年 / CTI
フレディ・ハバードのCTI時代の名作。熱く躍動感のあるトランペットが楽しめます。
Easy Living
Paul Desmond(ポール・デスモンド)
1963〜65年録音 / RCA
ジム・ホールと組んだデスモンドのバラード集。ドライで柔らかなアルトが穏やかに歌います。
Flight to Denmark
Duke Jordan(デューク・ジョーダン)
1973年 / SteepleChase
雪景色のジャケットで知られるデューク・ジョーダンの名盤。哀愁を帯びた美しいピアノが聴けます。
名盤・名演のリンクはAmazonアソシエイト・リンクです。
Amazonのアソシエイトとして、ジャズ・スタンダード事典は適格販売により収入を得ています。
Jimmy Van Heusen ジミー・ヴァン・ヒューゼン(1913–1990)
アメリカの作曲家で、多くの作詞家とコンビを組み、映画音楽やスタンダードナンバーを数多く生み出しました。フランク・シナトラをはじめとする一流歌手たちに好んで取り上げられ、アカデミー歌曲賞を4度受賞するなど、20世紀アメリカのポピュラー音楽史に大きな足跡を残した作曲家です。