Jazz Standard — 1937
ゴーン・ウィズ・ザ・ウィンド
| 作詞 | Herb Magidson(ハーブ・マジドソン) |
|---|---|
| 作曲 | Allie Wrubel(アリー・ルーベル) |
| 制作年 | 1937年 |
| 初演 | 1937年発表。同名の小説・映画『風と共に去りぬ』とは直接の関連はないが、同時期の流行と共に広く知られるようになった |
| キー | Eb major |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節AABA形式 |
「Gone with the Wind」は1937年、作曲家アリー・ルーベルと作詞家ハーブ・マジドソンによって書かれた曲です。同じタイトルを持つマーガレット・ミッチェルの小説(1936年発表)や、その映画化作品(1939年公開)とは直接の関連を持たない独立した楽曲ですが、時代的に重なったこともあり、しばしばセットで語られることがあります。失われた愛を「風と共に去った」という詩的な比喩で描いたこの曲は、シンプルながら余韻の深いメロディーが魅力で、多くのジャズ・ミュージシャンによってバラードとして愛奏されてきました。
歌の情景・意味
歌の主人公は、かつて愛した人が自分のもとを去っていったことを、まるで風に吹かれて消えていったかのように感じています。怒りや恨みではなく、静かな喪失感と、それでも消えない記憶への郷愁が、歌全体を包んでいます。「あなたは風と共に去ってしまった」という繰り返されるフレーズが、失恋の痛みをどこか詩的で美しいものへと昇華させています。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:Eb major 形式:AABA(32小節)
穏やかな長調の中に、失われたものへの郷愁を思わせるⅡ-Ⅴの連なりが静かに響く。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:EbMaj7からCm7への移り変わりは、穏やかな追憶の中にふっと寂しさがにじむ瞬間です。Fm7からBb7への繰り返しの動きは、風に吹かれてただよう葉のような、漂うような感覚を表現しています。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:AbMaj7からAbm6への移行は、思い出の中に一瞬だけ差し込む影のような響きです。そこからEbMaj7に戻ることで、また静かな郷愁の世界へと帰っていきます。
The Verve Years 1957–1962
Anita O'Day(アニタ・オデイ)
編集盤
アニタ・オデイがヴァーヴで残した録音をまとめた作品。小気味よいスウィングとスキャットが楽しめます。
The Art Tatum–Ben Webster Quartet
Art Tatum & Ben Webster(アート・テイタム&ベン・ウェブスター)
1956年 / Verve
超絶技巧のテイタムと、ささやくようなウェブスターのテナーが出会った、バラードの名盤です。
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Allie Wrubel アリー・ルーベル(1905–1973)
アリー・ルーベルはアメリカの作曲家で、映画音楽やポピュラーソングの分野で活躍しました。ディズニー映画『Song of the South』の主題歌「Zip-a-Dee-Doo-Dah」でアカデミー歌曲賞を受賞したことでも知られ、幅広いジャンルの楽曲を手がけたことがその作風の柔軟さにつながっています。「Gone with the Wind」は作詞家ハーブ・マジドソンとの代表的な共作のひとつで、抒情的なバラードにおける手腕がよく表れた作品です。